わくわくエコスクール
2月24日(月・祝)、須磨区妙法寺の古民家コトノハにて、小学生が環境について学ぶ「わくわくエコスクール」が開催され、20人が参加した。(主催/妙法寺コトノハこども食堂 協力/兵庫日産自動車株式会社)
同イベントは昨年7月に80周年を迎え、SDGsプロジェクトを発足した兵庫日産自動車とコトノハこども食堂のコラボレーションによって開催された。兵庫日産自動車はさまざまな企業と連携し、車と人と自然が共生した未来を目指して啓発活動を拡げている。
この日のイベントでは、まず「地球温暖化についてみんなで考えてみよう」というテーマで地球温暖化や電気自動車についての説明を受けた。説明を担当したのは、デジタル推進室、EV・エネマネ推進室長の竹谷誠さん。「地球温暖化っていう言葉、聞いたことある人?」という問いかけに高学年の子どもたちが手を挙げた。産業革命以降、地球の気温は急激に上昇していて、このままでは21世紀の終わりには世界の平均気温が4℃近く上がってしまう可能性があること、すると農作物が穫れなくなったり、生存が難しくなる動物が出てきたり、困ったことがたくさん起きてしまう、とわかりやすく説明があった。
地球の温度をこれ以上上げないために、物を燃やさずに作れる電気があることや、その電気を使って走る電気自動車が紹介された。「作った電気をいつでも使えるようにするにはどうしたらいいかな?」と竹谷さんが問いかけると「貯めておけばいい」と声が上がった。電気自動車には電気を貯蓄できるリチウムイオンバッテリーが積まれているため、災害時に停電している町に電気を運ぶことができるという話に子どもたちは真剣に耳を傾けていた。
その後、電気自動車「リーフ」のモデルカーが1人1台配られ、実際の仕組みを実験で確かめた。手回し発電機で豆電球を点けてみたり、貯めた電気をモデルカーに繋ぎサーキットのレースを楽しんだ。ほとんどの子どもが初めて触る手回し発電機を懸命に回し、モデルカーを走らせるための電気を作っていた。西区から母親と1歳の弟と一緒に参加した森田華帆さん(井吹東小2)は「電気を入れたらモデルカーが動いて楽しかった」と笑顔で語った。駐車場には電気自動車「サクラ」の実物が展示され、車から実際に電気を取り出し電球を点ける方法を体験した。
実験が終わると、コトノハこども食堂のカレーを食べ、兵庫日産自動車のスタッフと交流した。吉田和代さん(須磨区横尾)は「子ども2人(小5の兄、小2の妹)と参加しました。子どもも大人も地球温暖化や電気自動車のことについて学べたのが良かったです。今日の学びが子どもの将来に繋がるのでは。2人とも楽しんでいたので、機会があったらまた参加したい」と満足した様子だった。
イベントを企画した兵庫日産自動車戦略企画部次長の三木本紀子さんは「お子さんが地球温暖化について楽しく学んでいるのを間近に実感でき、スタッフにとっても非常に有意義な時間となりました。年に3~4回のペースでこのようなイベントを企画しています。みなとやま水族館ではさかなのおにいさん『かわちゃん』と海の環境問題を学習する夜の水族館ツアーも行いました。今後はさまざまな企業の方ともコラボさせていただきながら、さらに機会を増やしていけたらと考えております。皆さまのご参加をお待ちしております」と語った。