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須磨区

神戸医療センター 健康フェア

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2月1日(土)、須磨パティオ健康館3階 パティオホールで、独立行政法人 国立病院機構 神戸医療センター(須磨区西落合)主催による「健康フェア」が行われ、約100人の地域住民が参加した。

約10年前から年1回開かれている恒例の無料イベントで、健康チェックや専門職員による健康相談が受けられるため、開場前に長蛇の列ができる人気ぶりだった。

参加者はまず受付を済ませると、会場内の興味がある検査を選んで受けたり、順に回ってすべて受けることができた。受付横の血圧測定では、結果次第で低血圧の人と高血圧の人へのアドバイスが行われた。低血圧の人は寝起きなどはゆっくり活動を始めると良い、高血圧の人は食事の摂り方を見直すと良いという。

骨密度検査では、骨に含まれるカルシウムなどのミネラル成分の量を測定。骨粗しょう症や骨折のリスクを診断するのに役立つそう。測定結果は専門技師から伝えられ、自身の骨密度が若年成人の平均値に対してどの位なのかの説明を受けた。骨密度が低下すると、転倒・骨折のリスクも高まることから、栄養やカロリーバランスのよい食事を規則正しく摂り、骨密度や筋力低下を予防するのが望ましいとアドバイスがあった。

血管エコー検査では、超音波診断装置を使って血管の太さや形態、血栓の有無、血液の流れなどの観察が可能。参加者には自身の血管の超音波写真が手渡され、技師から説明を受けることができた。

薬剤師、管理栄養士によるなんでも相談と、医師による医療相談コーナーもあった。同センター院長の味木徹夫医師と副院長の三輪陽一医師が医療相談を対応。血圧に関する質問や、膝や腰の痛みなどの悩みに対してていねいなアドバイスを行っていた。高井俊夫さん(須磨区)は「気になっていたことを相談したところ、大したことないと分かり、安心できて良かった」と、ほっとした表情を見せていた。

理学療法士の村尾海飛さんによる健康体操も行われた。座ったままできる膝のばし運動、太ももあげ運動、かかとあげ運動や、立ってできる筋力トレーニングなど、自宅で簡単に取り入れられる運動が紹介された。「1セット10回までを毎日少しずつゆっくりと行うことを心がけていただきたいです。普段から生活の中に少しずつ運動を取り入れることで、老後の筋力の維持につながったり、骨の変形を防ぐ効果もあるので、ぜひやってみて下さい」と呼びかけた。体操に参加した、昭和3年生まれの後藤昌子さん(西区学園西町)は「足と肩の運動を教えてもらった。分かっていてもテレビを見ている時、どうしても猫背になってしまっているので、意識して取り入れてみたい」と微笑んだ。

同センター医療安全管理係長の倉元芳枝さんは「今回のようなフェアを通して、神戸医療センターのこと、そこで働く職員の雰囲気や検査のことを知っていただけたらうれしいです。そして何かご心配ごとができた時に顔を思い出していただき、相談していただけたらと思います」と話した。


理学療法士による健康体操

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