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須磨区

第3回NPO地域貢献活動フェア

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1月26日(日)須磨パティオ健康館3階 パティオホール(須磨区中落合)で、「第3回NPO地域貢献活動フェア」が行われた。(主催/神戸市)

このイベントは地域貢献活動に取り組む団体と地域活動に興味を持つ地域住民をつなぐ目的で開かれ、同月19日(日)には三宮研修センター(中央区)でも開催。当日はNPOなど30団体が出展し、地域住民ら一般参加者約80人が参加した。

各団体の活動を「知って」、現在活躍中のメンバーと「出会って」、実際に活動を「体験する」機会を創出し、新たな仲間を増やすことにより、担い手不足の解決を目指している。全体説明として、こども食堂、地域の居場所、環境保全、スポーツ文化振興などさまざまな活動を行う団体の紹介動画が流れた。各団体が参加者に向けてPRする時間も設けられており、その後、参加者はさらに説明を聞いてみたい団体を選ぶ。個別でより詳しい説明を受け、興味があれば「インターン」として現場の活動体験を申し込むことができた。そしてインターン後、研修などを通じ継続的に参加可能かを決定する。

「NPO法人命と性の相談室(中央区)」は、長年産婦人科の看護師として働いてきた代表の松井和子さんが、命や性についての正しい情報を伝え、自分の身を自分で守れる人を増やすことで性の被害者・加害者をなくしたいとの想いから設立。幼児・低学年の児童に性教育を伝えるための紙芝居の読み聞かせや、紙芝居の内容を考える仲間を募集した。現在、兵庫大学の学生とともに小学校高学年や中高生向けの性教育の紙芝居を作成している。今後、クラウドファンディングを行い、学校や児童館への寄贈を予定している。

ピエロを通じた居場所づくりの活動をしている「らしく。(北区)」のブースでは、活動に興味を持った参加者が大道芸の皿まわしを体験。同団体は、私らしく、あなたらしく一息つける優しい居場所づくりを目指している。不登校児の居場所へ月1回訪問し、バルーンアートを一緒に楽しんだり、ピエロ(大道芸)のワークショップ出店時の手伝いをしてくれるメンバーを募った。代表の仲井順子さんは「バルーンアートやジャグリング、ピエロとのふれあいで笑顔になり、小さな子どもから高齢者までが世代を超えて交流できる場所になってほしいです」と語った。

経済的な事情やさまざまな困難(不登校、ヤングケアラー、軽度発達障害など)を抱える中学生に無料の学習支援をしている「神戸みらい学習室(西区)」の新直子さんは「学習支援に興味を持っていただいた方3人にインターンとして来ていただけることになりました。大学生の息子さんに活動を紹介すると仰って下さる方もいました」と新たな出会いを喜んでいた。

多井畑地区の竹林整備活動を行っている「上穂川フィールド再生・活用ネットワーク」の伊與田安正さんは「活動地区のまさに地元住民の方2人からインターンの申込をいただけました」と地元からの応募に笑顔を見せた。最終的にすべての団体でインターンの申込があり、55人の体験が決まった。

神戸市地域協働局地域活性課の徳田憲吾さんは「今回は参加されている方の熱量が大きかったです。地域貢献というと時間に余裕がある人ができることだと思い込んでいる方も多いかもしれませんが、学生や会社員であっても、例えば1時間程度の空いた時間に自分の好きなことや得意なことで活動に関わることができます。ぜひ、地域で交流していただきたいです」と呼びかけた。

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