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須磨区

KOBE中高生居場所フェス

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2月11日(火・祝)須磨パティオ健康館3階パティオホール(須磨区中落合)にて、中高生の居場所づくり施設が開催する「KOBE中高生居場所フェス」が行われ、中高生などのスタッフ約60人と参加者約100人で賑わった。 (主催/特定非営利活動法人こうべユースネット)

このイベントは市内の各区・地域にある中高生層の居場所づくりを行う9つの施設が一堂に会し、子どもや施設利用者と同世代の若者が楽しめるさまざまなゲームやワークショップのブースを出展し、交流を深める目的で行われた。

レバンテ垂水2番館(垂水区日向)にある「ユースステーション垂水」は、手作りアロマのワークショップを行った。月1回施設で行っているものを、今回のイベントでも実施。カラフルなボトルの中にローズクォーツなどの小さな石と、数10種類用意された中から2~3本選んだアロマを3滴と、美容液を入れて完成。上田柚希さん(竜が台小3)は父親と一緒にイベントに参加。真剣な面持ちで数種のアロマの香りを確認し、グレープフル―ツなど柑橘系のアロマを作った。「アロマは初めてだけど、好きな香りになった。楽しかった」と笑顔を見せた。ギネス世界記録に挑戦するゲームもあり、「おはしでバリスタチャンピオン」では30秒間にお箸でコーヒー豆を何個移動させられるかを競った(世界記録23個)。「めざせ洗濯王」は、洗濯物を5本のハンガーに何秒でかけられるかを競った(世界記録27・93秒)。「めざせ洗濯王」では参加者の小学生が世界記録を上回る記録を樹立し(非公式)、会場を沸かせていた。

西区文化センター(西区糀台)にある「ユースステーション西」は、ペーパービーズのブレスレット作りを行った。ペーパービーズとは、細長い三角形に切ったチラシをつまようじを軸にして丸め、ニスを塗って作ったもの。参加者はペーパービーズを作り、パーツなどとともに糸に通してブレスレットにした。母親と参加した山田瑛舞さん(白川台小1)はチラシを巻き付ける細かい作業に苦労しながらも懸命に取り組んでいた。完成品を手に「ピンクのところが気に入っている。ダンスの時につけて行きたい」とうれしそうに話した。また、「おむすびころりん」など紙芝居も披露され、多くの子どもたちが集まっていた。

須磨パティオ健康館(須磨区中落合)にある「ユースプラザKOBE・WEST」は、たこせんイラストのブースを出展。参加した子どもたちは、ソースやわたがし用のカラフルな色の砂糖を使って思い思いのイラストを描いた。自身で考えた「水玉くん」というキャラクターを描く子どももおり、個性的なたこせんができていた。 「ユースプラザKOBE・EAST」(東灘区)はプラバン作りを行った。一崎瑛翔さん(高倉台小1)と弟の蒼生さん(5歳・年中)はていねいに魚と車の絵を描き、キーホルダーを完成させた。「かばんにつける」と満足気に話した。

2月26日のピンクシャツデーにちなみ、ピンクの折り紙を折り、いじめ撲滅に向けてメッセージを書いた。ピンクシャツデーとは、ピンクシャツを着たり、ピンク色を身につけることで「いじめ反対」の意思表示をする日。カナダの学生2人から始まり、世界に広まって現在約180の国や地域で行われている。

ユースプラザKOBE・WEST施設長の森泰斗さんは「地域住民に中高生の居場所施設を知ってもらうことに加え、異なる施設の職員やボランティアが交流し、コミュニケーションを深める貴重な機会となりました。さまざまな世代の人々が交流できる素敵な機会となり、楽しいイベントになったと思います」とイベントの成功を喜んだ。

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