ナイトタイムミュージアム 竹あかりづくり
1月24日(金)に神戸市立博物館(中央区京町)1階体験学習室で、妙法寺竹援隊による「竹あかりワークショップ」が行われ、24人が自作の竹あかりを作成した。(主催/神戸市立博物館、三宮プラッツ運営事務局)
同イベントは夜の博物館で新しい発見をし、楽しみを広げてほしいと企画されたナイトタイムミュージアムの一環で開催された。講師を務めた妙法寺竹援隊は2022年7月に発足。妙法寺周辺の竹林整備や、竹の有効活用を目指した竹炭作り、竹あかり、竹風鈴などのワークショップを行っている。当日使用した竹は昨年12月上旬に伐採をし、1月に湯引きを行ったもの。湯引きとは、竹を20分程度湯せんし、浮き出てくる油を拭き上げる作業。竹の強度が増し耐久性が上がったり、虫除けの効果があるという。
この日は須磨区多井畑で伐採されたマダケ(真竹/苦竹)と、モウソウチク(孟宗竹)の2種が用意され、参加者はたくさんの竹の中から1本お気に入りを選んだ。次に、花、星、月など数十種類から自分が作りたい絵柄を2~3種類選び、竹に張り付ける。絵柄には、ドリルで穴を開ける場所、穴の大きさに合わせたドリルのナンバーが書かれており、指示通りに穴を開けていくと模様が浮き出てくる仕組みになっていた。参加者のほとんどがドリルを持つのも初めてだったが、竹援隊メンバーがマンツーマンで丁寧に使い方を教えていた。最初は恐る恐る作業していた参加者もどんどんコツを掴みスムーズに作業を進めた。当日用意されたドリルは竹専用のドリルで、穴を開けても竹が割れにくく、ささくれも出にくいとのこと。もし穴をずれて開けてしまった際にも修正しやすいよう、大きい穴から先に開けていき、最後は1番小さい穴を開けていく。穴をすべて開け終え、内側に出た竹くずをブラシで落として電池式のLEDライトを中に入れると完成。参加者たちは皆自作の竹灯りを満足そうに眺めていた。
須磨区から参加の増田友紀さんは「隣の穴との間隔が狭い所が少し難しかったですが、30分以内で完成させることができました。出窓に飾りたいと思います」と、予想より短時間で仕上げられたことに驚いていた。バーク・シャアさん(中央区)は家族で参加。物作りが好きだそうで、夢中で作業を楽しんでいた。父親のバーク・ナサニエルさんは、竹に波とサメを描き、竹の中に海を表現。シャアさんはダイヤ、レインボーなどをデザインした。シャアさんは「かっこいい柄を組み合わせたよ。これはぼくのベッドルームに飾りたい」と話した。
妙法寺竹援隊代表の横山克治さんは「昨年9月には東遊園地、今回は市立博物館での開催という貴重な機会をいただきました。今後もいろいろなことにチャレンジしていきたいです。3月23日には地域活動交流会を古民家コトノハで行います。5団体が活動発表をしますので、ぜひお越しください」と語った。
妙法寺竹援隊 問い合わせ先
myohoji.chikuentai@gmail.com