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西区

こども書道 書初め教室

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12月27日(金)、西区文化センター(西区糀台)にて、大西麗華講師による「冬休みこども書道書初め教室」が行われ、約40人の小学生が参加した。(主催/公益財団法人神戸市民文化振興財団)

同イベントは例年開催されている冬休みの恒例の講座で、受付を開始すると、あっという間に希望者で定員が埋まる人気ぶり。開会にあたり、西区文化センターの津本佳邦館長から子どもたちに向けて「きれいな字を書いて、親御さんに成長しているところを見せましょう」と話があり、冬休みの宿題である書初めの練習をしたいと集まった小学生は真剣な眼差しで半紙と向かい合っていた。

書初めは平安時代が起源とされ、元旦の早朝に井戸などから汲んだ神聖な水で墨をすり、恵方に向かい詩歌を書くという宮中行事であった。江戸時代には寺子屋を中心に庶民にも広がり、新年に夢や希望を書くことで気持ちを新たにするほか、書の上達を願う意味もある。

今年の課題は3年生が「ともだち」、4年生が「明るい心」、5年生が「平和な海」、6年生が「美しい自然」。1、2年生は毛筆の課題はないため「かるた」「お正月」「はごいた」などから好きな言葉を選び、挑戦した。

指導にあたった大西さんより、まず「半紙はツルツルしている方に書くこと。身体と半紙をまっすぐにすること。筆は立てること」などの諸注意があった。最初のうちは「墨をつけすぎた」「かすれちゃった」などという声も聞こえていたが、講師から「書くスピードをゆっくりにしてみようね」「止まるところでは1、2、3と心の中で数えてみて」とアドバイスをもらうと、どんどん上達。思い通りに書けると満足した表情を見せる子どもも多かった。

友人に誘われ参加した井吹の丘小学校(西区井吹台北町)5年の水野絋輔さんと寺岡勇人さんは「平和な海」という課題に挑戦した。「なという字の丸く回転させる部分が難しかった」「平の縦線と和の縦線をまっすぐに書くところが難しかった」と感想を述べた。

糀台小学校(西区糀台)1年の井口貴陽さんは「かるた」の文字を、筆に墨をたっぷりつけダイナミックに書き上げた。13枚書いた中から「これが1番気にいってる」と作品を手に取り「お母さんは書道を習っていたから上手に書けるよ」と話し、母親に書を見てもらうのを楽しみにしている様子だった。

講師の大西さんは「今回は道具に関する質問が多かったです。また、慌てて書いてしまうと、止め、はねがかすれてしまうことが多いので、できるだけ落ち着いてゆっくり書くこと、すべての文字を同じ大きさで書くことを意識して書くようにしてもらうと良いと思います」と語った。

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