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大段璃空さん(市立西神中学校3年)陸上200m 全国2位!近畿1位の快走!

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市立西神中学校の大段璃空さん(3年)が、陸上男子200mで第51回全日本中学陸上選手権大会(福井)第2位(21.67秒追い風2.2m/s)、近畿大会優勝(21.75秒 追い風4.1m/s)の好成績を収め、来年2月の全国大会への出場を決めた。

大段さんは、リオデジャネイロオリンピック(2016年)日本男子が400mリレーで歴史的快挙を果たした姿を観て憧れを抱いたそう。幼いころから走ることが大好きで、美賀多台陸上競技部の存在を知り、小5で入部した。100mや60m走で努力を重ねたが、ケガや病気で出られない試合も多く、小学校では県大会で5~6位。日本室内陸上競技大阪大会で7位と伸び悩んだ。中学では陸上部で本格的に鍛えはじめ、兵庫中学記録に迫る結果を残した(追い風参考でわずかに記録ならず)。

「メンタルが強い!ポテンシャルがずば抜けて高い!」と顧問の勝呂昌史先生も太鼓判を押すが、決して順風満帆ではなかった。

2年生で出場した全国大会では、緊張がピークに達し予選落ち。その後、腰の負傷で腰椎分離症の診断を受け、10月から翌年1月までの休養を余儀なくされた。「陸上は冬季練習が本格的な強化シーズン。1月頭に近畿合宿への参加が決まっていたけれど難しいかもしれないと一時は落ち込みました」と思い出し表情を曇らせた。しかし、治療でお世話になった医師から「今、できることをやろう!」と励まされ、トレーニングメニューを工夫して体幹を強化。なんとか近畿合宿にも参加して、ボロボロになりながらメニューをこなしたと辛かった時期を振り返る。「身体は万全ではなかったけれど、質の高い練習メニューを受けられたことは大きな収穫でした」と大段さん。

自主トレーニングは日々、自身で情報収集してメニューを決めており、勝呂先生も信頼して一任しているそう。「指導のモットーは『教えすぎない』『型にはめない』。今後もケガをしたり、記録が伸び悩むなど、壁にぶつかる時が必ずくる。その時に、いかにして乗り越えられるか工夫が必要だが、彼はそこがしっかりしているのできっと大丈夫。これまで見て来た選手の中でもずば抜けた才能と努力ができる素質を備えており、オリンピックも狙える選手です」と勝呂先生は、力強くエールを送った。

食事への意識も高く、揚げ物や甘いものは自主的に節制している。試合の前日に食べる勝負飯は「牛丼か親子丼」と決めているそう。

次の出場は2月に大阪城ホールで行われる室内陸上の60m走。小6でも同大会、同種目に出場しており、記録が出せなかった思い出の場所。「いつも、この季節は調子が落ちやすい。普段は走らない距離での出場だが、気を引き締めて良い結果を残したい」と気合も十分。

高校進学後は、環境が大きく変わり、強豪チーム出身の選手と切磋琢磨できることが楽しみだと笑顔に。「高校ではインターハイで必ず優勝!が大きな目標。また、実力の高い選手とともにリレー種目にチャレンジできることにワクワクしています」と、未来への期待を胸に誇らしげな表情を見せた。

 

全国大会の表彰式(左から2番目)

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