葉っぱ先生とお散歩の会
10月18日(金)、市営地下鉄妙法寺駅周辺を歩いて植物観察を行う「葉っぱ先生とお散歩の会」が行われ、4人の参加者が秋の散歩を楽しんだ。
この日は全5回開催の3回目。連続で参加している3人と初参加が1人だった。妙法寺駅に集合すると、まずホワイトボードとお散歩コース上で出逢う植物についての資料が配られた。案内人の葉っぱ先生こと高岡得太郎さんは、植物の化石を研究していた関係から身近な植物に強い関心を抱くようになったそう。植物学者の故室井綽さん(日本竹笹の会会長)に付いて植物を観察して回り、学びを深めた。高岡さんは「言葉だけの説明だと面白くないから」と会の開催前にさまざまな事前準備を欠かさないという。参加者に「この2つの見分け方はわかる?」と木を指さした後に、トウネズミモチとネズミモチの見本を取り出して一人ひとりに手渡す高岡さん。「植物は、特別な特徴を見つけると覚えやすいよ」と話しかけ、葉脈や実の色、形をじっくり観察しつつ歩を進める。「先生、あの赤い実が気になる!」という参加者の質問に答え、「これは何の植物かわかる?」と見逃しそうな樹木も話題にしながら歩いた。
この日の注目はどんぐり。駅前ロータリー付近の木の下で「地面に落ちたどんぐりは、どこから芽と根が出る?(正解・尖った先端から)」とクイズで頭の体操。妙法寺地域で見つかるどんぐりは8種類あるという。その後、駅周辺から南へ、蓮池交差点近くの路地を歩いた。ノブドウの実の生育による色の変化や、スミレは種をパチン!とはじき2m近くまで飛ばすこと、クローン植物など幅広い知識を教わりながら散策。椿谷公園(須磨区横尾)で園内のどんぐりの木々を観察し、2時間の散歩は終了となった。
会を主催する仁王まゆみさん(須磨区妙法寺)は、当初は知人の誘いで参加者した一人だった。「近所の散歩だけでこんなに植物の面白い世界を垣間見ることができるなんて」と感激して、継続的にイベントを開催したいと代表を務めるようになったそう。「ゆるやかな散歩コースを設定しているので、お子さんの参加も歓迎。心地よい散歩を楽しみながら、身近な自然に触れる時間を過ごしてほしい」と呼びかけた。
次回のお散歩の会は来年3月16日(日)開催。雨天時は椿谷公園東屋で実施。
問合せはTEL090・7876・8426(仁王まゆみさん)まで。
高岡得太郎さん
ノブドウの実の生育による色の変化
どんぐりに関するクイズ