119番通報訓練及びLive119の使用訓練
全国秋の火災予防運動の一環で、11月8日(金)に司令課員による「119番通報訓練及びLive119の使用訓練」がななほし保育園(西区池上)の保育士に対して行われた。
保育士が実際にLive119を使って指令室に通報する訓練は、西消防署管内の保育園では初めての実施。
Live119とは、携帯電話(スマートフォン)のカメラで撮影した現場の状況を映像で消防に共有できる新たなシステム。神戸市消防局では「KobeLive119」を令和元年11月から試行運用開始し、令和2年7月から本格運用を始めるなど全国に先駆けて導入している。今までの119通報は通報者からの音声のみで状況判断してきたが、複雑多様化する火災・災害・救急の現場状況を音のみで判断するのが難しい場面があった。映像情報があれば、正確に状況判断が可能で、消防・救急の適切な活動と部隊運用に繋げられるようになったそう。
訓練会場のななほし保育園では月に1回、火災避難訓練を実施しているという。この日は午前中に園児たちの避難訓練が行われ、午後から保育士に対して「119番通報訓練及びLive119の使用訓練」が行われた。訓練の設定は、火災が起こり3歳の幼児が倒れて、心臓マッサージが必要な状況。保育士が実際に119通報する。つながった指令室に携帯電話の番号を伝えると、すぐに心臓マッサージの具体的な方法の映像がショートメールで送られてきた。
Live119は、火災現場などの現状を消防に伝えるだけでなく、救急車が到着するまでの処置方法を通報者に送信することもできる。同園の上坂資次園長は「今後はLive119を災害時に有効に利用していきたい」と話した。
消防局警防部司令課の小西美緒さんは「神戸市の119番をかけるとすべて一カ所の指令室につながるため、場所の特定には時間がかかる。通報する人はその場所の住所を確認してから通報してもらえると早く対処ができる」と話し、訓練時の指令室とのやり取りを手助けした。訓練後には、保育士から「火災が起きたとき、どのくらいの火災であれば初期消火ができるのか」などの質問があった。逃げるときは鍵を開けたままでも扉は閉めて避難してほしいと要望もあり、具体的な災害時の行動を確認できる機会となった。
KobeLive119の詳細はホームページから確認できる。コチラ→https://www.city.kobe.lg.jp/a17109/bosai/shobo/119/live119.html
または二次元バーコードから。