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須磨区

ひなまつり 結食(ゆいしょく)の会

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2019年3月27日号【須磨区・西区版】掲載

3月3日(日)西落合地域福祉センター(須磨区西落合)で「ひなまつり 結食(ゆいしょく)の会」が開かれた。
栄養学を学ぶ大学生たちが「食」を通じ地域の多世代の人たちと交流する場になればと企画した。〝世代を超える小さなきっかけ、食事を通じて様々な方々が結ばれますように〟という思いから「結食(ゆいしょく)」とした。半年前から民生委員に話を聞き地域の給食会に参加し、地域交流で求められているものは何かを一緒に考えたという。

今回の食事会では、いつも「もてなしてもらう」側の高齢者が、大学生と一緒に料理を作り「もてなす」側になり、子育て家族に料理を振舞うことにした。大学生たちは、高齢者の食事会に参加したときに、一人暮らしの高齢者が自分ひとり分だけの食事を用意するのが面倒になっている、一人だけで食べるのは味気ないと話すのを耳にしていた。「初めての試みで、自分たちも高齢者のみなさんと調理をするのは初めてなので、どんな風にできるか心配でした。でも調理が始まると自然に話がはずんで楽しかった」と話す吉村葉月さん(武庫川女子大3年)。「一人暮らしの方が日頃家にあるような食材で簡単に作れるメニューを考えました」と平田歌穂さん(神戸女子大3年)。メニューは、ちらしずし、菜の花のお吸い物、白玉だんごの3品。

学生たちと一緒に調理した田次栄子さん(西落合)は、「うちは息子2人、孫4人みんな男の子なので、おひなさまには縁がなくて。若い学生さんと一緒にお料理楽しいです」と笑いながら手を動かしていた。西尾瑞穂さん(武庫川女子大3年)は「ひな祭りに限らず、四季折々旬の食材、年中行事にまつわる日本の食文化を伝えていきたいなと思います」と話した。

3世代で参加の薬師寺真子さん(神の谷小学校1年)は「とっても美味しかったよ!」と笑顔で答えた。妹の京子ちゃん( 2歳)も上手にスプーンを使って食べていた。食事の後は「ひなまつり」の歌を歌い、桃の節句にちなんだ食材を小さい子どもにも分かりやすいように紙芝居を披露した。

牧原知美さん(武庫川女子大3年)は「地域のニーズを知るところから始め、普段高齢者の方と交流する機会のない私たちですが、一緒に調理をしながら初めて会った人同士、楽しく過ごすことが出来ました。ペアになった高齢者の方と卵30個分、金糸卵作りました!二人で『こんなにたくさん作ったことないね』と思わず笑いました」と話した。池﨑まなみさん(神戸女子大3年)は「準備の段階から民生委員さんはじめたくさんの方々より助言を頂き、ありがとうございました。『みんなで食べるとおいしいね』という声が聞けてうれしいです」。最後に参加者からは「しっかり勉強して管理栄養士目指して頑張って下さい!」と声があがった。

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