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須磨区

神戸友の会「家事家計講習会」

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11月15日(金)、須磨区役所北須磨支所 地域活動支援コーナー(須磨区中落合)にて、「家事家計講習会」が行われ、約20人が参加した。(主催/神戸友の会 須磨方面)

主催の神戸友の会は1928年に雑誌「婦人之友」の愛読者から生まれた団体で、「家庭は簡素に、社会は豊富に」をモットーに活動している。衣・食・住・家計・子育てに関する知恵を皆で共有し、学び合う講習会を開催したり、料理や洋裁を教え合う講座などを行っている。

この日は「物価高!家計簿が支える日々のくらし 先を見通す予算生活」をテーマに開催された。まずはじめに、園田順子さん(須磨区)による「毎日の元気は食事から」と題した講義が行われた。不足しがちなたんぱく質のとり方や、生活習慣病予防に良いとされるビタミンCやカリウムの豊富な果物についての説明があった。バランスよく栄養を摂取するための工夫として、2~3回分の調理に必要な野菜をまとめて切っておいたり、作りおきのおかずを作っておくとよいと話した。

続いて中島亜希子さん(須磨区)による講義「時間を生かす工夫~1日24時間の使い方~」。1日をどのように過ごしているかを調査した生活時間調べの結果を紹介した。同会が1959年から5年毎に調査しており、今年は全国で8428人が参加。項目は、睡眠、食事、身のまわり、家事(食・衣・住・その他)、子ども、家族、職業、社会的活動(友の会・その他)、交際、文化的な娯楽の14分類。調査の結果、家事に関する時間は全国平均で1日4時間51分であることが分かった。減らしたい家事の時間のトップは食事で、増やしたいのは住まいだった。食事は開始時間を決めることで調理の効率化を目指すと良いとアドバイス。住まいに関しては、気になっている箇所の片づけや窓ふきなどの掃除に時間を費やしたいと意見を述べた。そこで掃除に役立つ、頑固な油汚れにも効果的なプリン状石けんづくり体験も行われた。

【プリン状石けんの作り方】
①粉石けん(5g)に30℃~40℃のお湯(500ml)を少しずつ入れてとろみがつくまで混ぜる。
②2~3時間放置し冷やし固める。
③ぷるぷるのプリン状になれば完成。

小畑麻子さん(須磨区)による「予算生活はじめてみませんか」では、項目ごとの予算を決めて管理する家計簿のつけ方が紹介された。まずは収入・支出を正しく把握し、財産を把握することが重要との説明があった。小畑さんは食費を食材ごとに予算を立てることで、魚や野菜が不足し、肉類をとりすぎていることに気付いたという。魚の消費を増やすため、子どもにも抵抗なく食べてもらえるように、竜田揚げや南蛮漬けなど、調理方法を工夫しているそう。  友人の誘いで学園都市から参加した北川和子さんは「家計簿は長年つけてきたが、最近滞りがちだった。講座を聞いて、また新たな気持ちでつけてみたいと思った。家計簿をつけると、家計全体が把握できるため、教育費や将来のめどが立ちやすい。家計簿をつけ、スッキリすることで、生活の安定感も生まれやすくなると思う」と話した。

今後の催しなどの情報はホームページにて。
◆神戸友の会HP https://sites.google.com/view/kobetomo


プリン状石鹸作成中の参加者

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