名谷ワッショイ祭
12月1日(日)、名谷駅前広場(須磨区中落合)にて、「名谷ワッショイ祭~みんなでつくる交流フェスタ~が行われ、子どもから大人まで約500人で賑わった。(主催/名谷ワッショイ、後援/神戸市須磨区役所)
主催の「名谷ワッショイ」は2022年に須磨区が開催した「地域活動の担い手育成講座」の修了生でスタートした団体。名谷を盛り上げたい地元愛溢れるメンバーが、地域住民や通勤通学者に名谷の魅力を知ってもらい、交流が生まれることを目指して開催された。ニュースポーツ体験、マルシェ、ワークショップ、飲食、音楽ライブ、地域活動紹介とさまざまなブースが設けられ、地域で活躍する面々がイベントを盛り上げた。
ニュースポーツ体験の種目は、ボッチャ、ラダーボール、モルックの3種。参加者のほとんどが初体験だが、ルールの説明を受けると、子どもたちもすぐに理解しきょうだいや親子で対決する姿が見られた。
ボッチャの指導に当たったのは今年佐賀県で開催された「全障スポ大会」で金メダルに輝いた谷口雅之さん。谷口さんは2年前にボッチャ競技に出合ったそうで「自分が思った所へボールをうまく投げられた時のうれしさが魅力。来年も全国大会への出場を目標としています」と語った。
キッズフリマブースでは、藤原花菜心さん(小5)が自作のヘアゴムの販売やヘアアレンジを提案。ヘアゴムはすべて自分でデザインを考え、シールやラメを入れレジンで固めて作成したという。「子どもだけではなく、大人の人にも買ってもらえたのがうれしかった」と笑顔を見せた。
三上絢音さん(17歳)のブースでは自身がデザインした小物、アクセサリーの販売と「視線入力」の体験が行われた。三上さんは脳性麻痺を持つため、目の動きを機械が読み取り、パソコンのマウスのように使う視線入力という方法でデザインを行っている。誰かの補助を受けることなく、100%自分の意志で視線を動かしデザインができる。体験に興味を持つ人は多く、また作品の購入客とはジャンケンマシーンを使ってジャンケンをし、交流を楽しんだ。
須磨や神戸のオリジナルグッズを作る母親を見て、自分でも作品づくりを始めた笠原寧心さん(小6)は雲をモチーフとしたオリジナル作品を販売。文房具セットはネットで完売したこともあるといい、笑顔で客と交流した。
音楽ライブブースでは、Burger布施畑JUNKを営むサターンさんが、ハンバーガー店主及びボーカリストとして忙しい1日を過ごした。また「名谷ワッショイ」のテーマソングを披露したMOLさんは、会場を盛り上げ一体にした。
名谷ワッショイの松本隼人さんは「初主催でどんな形になるかと思っていましたが、ニュースポーツに挑戦する家族、音楽を楽しむミドル層、お越しいただいた多世代の方が楽しめるイベントになったと感じています。早速次回のイベントへの問い合わせを頂いたので、来年もぜひ開催したいと思います」と次なる挑戦への決意を語った。
ボッチャ体験
三上さんの「視線入力」の作品
子どもたちが自由に描き上げた幟