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デジタルフォトコンテストグランプリ 滝川高校2年 天辰陽平くん

記事 デジタルフォトコンテストグランプリ 滝川高校2年 天辰陽平くんのアイキャッチ画像

2019年3月27日号【須磨区・西区版】掲載

「第9回高校生デジタルフォトコンテスト」で滝川高等学校(須磨区宝田町)2年生の天辰陽平くんが見事、グランプリに輝いた。

「高校生活」をテーマに専門学校の「日本工学院」とカメラメーカーの「オリンパス」が共催する同コンテスト。全国の高校生から寄せられた応募総数1686点の中より、天辰くん(姫路市)がグランプリに選ばれた。

受賞作品のタイトルは「JKの音色vs時速270㎞」。撮影場所はトンネルに入る新幹線を間近で見られる知る人ぞ知るスポット。モデルは中学時代の友人で軽音楽部に所属し、撮影時も実際にベース音を奏でた。新幹線がぶれないように速いシャッタースピードで連写し、約1時間半で200枚以上を撮影した。審査員からは「驚きの組み合わせ」で鉄道写真としても鼻面ギリギリでのシャッタータイミングは技術的にも非常に高く、そこにベースを奏でる女子高生を配したことでストーリー性を感じる、と絶賛。

天辰くんが写真を撮りはじめたのは高校で写真部に入部してから。今回のコンテストは写真部顧問の松尾信哉教諭からコンテストのチラシを貰い、自身で応募した。「まさか自分がグランプリに輝くとは思ってなかった」と驚く。日頃は街を歩いてスナップ写真を撮るのが好きで、鉄道だけをとる〝撮り鉄〟ではないと話す。最近では、明石海峡大橋のふもとでの飛行機の撮影や、ルミナリエをiPadと水晶を使用して幻想的なスナップの作成などに挑戦した。写真撮影の際は、構図はもちろん、水平かどうかや、色味を適度に出せているか、雰囲気(綺麗、温かい、寂しい)をどう出すか、モノクロにして少し違う世界観を持たせる、といった自分が表現したい世界をどれだけイメージできるかということを考えていると話す。

「自分がいいなと思った時にシャッターを切れる。自分の発想を試行錯誤して表現できるところがいい」と写真の魅力について話す天辰くん。顧問の松尾信哉教諭は「写真に対する熱意があり、コミュニケーション能力にも長けているので、人の顔を撮影するときもいい表情を引き出すことができる。また、写真撮影でどこにでも行く行動力がある」と技術だけでなく、天辰くんの人柄がいい写真が撮れるポイントだと話す。普段の高校生活では、好きな科目は体育。将来の夢は、英語の先生になり写真部の顧問になることだと話した。

天辰陽平くん

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