大人のかきかた教室―暦とひらがなと―
10月15日(火)にブランチ神戸学園都市のまちスポらぼ(垂水区小束山手)で、「大人のかきかた教室―暦とひらがなと―」が開催された。
講師は二川由里さん。二川さんは「書座」の名で加古郡播磨町や、加古川市でも教室を開いている。ブランチ神戸学園都市では、1年前から月に1回、第3火曜日に開催。
この日は10月ということで、『暦便覧』(1787年、江戸時代に出版された暦の解説書)を参照に、神無月の暦(こよみ)が紹介された。「秋分」水始涸(みずはじめてかるる)、「寒露」鴻雁来(こうがんきたる)、菊花開(きくのはなひらく)、「霜降」霜始降花(しもはじめてふる)。
藤原道長の和歌「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」も紹介。参加者は「大河ドラマ『光る君へ』を見ていたら、主人公の筆遣いときれいなかな文字に目が釘付けになる」と話す。
開催日の翌々日がちょうど満月とのことで、月にまつわる話もあった。二川さんが自宅の庭から持参したと話すどんぐりや、秋の七草のひとつ「フジバカマ」の匂い袋も、季節を感じさせるものだった。
鉛筆、筆ペン、練習用紙、半紙などの筆記用具は用意されているので、手ぶらで参加できる。皆勤賞で参加していると話す辻本圭子さん(西区学園東町)は、ほかの習い事での友人たち、衣笠紀久子さん(垂水区小束山)と藤田久美子さん(西区学園西町)とともに参加。手本付きの練習用紙が用意されているので、各々好きなところから書いていく。「かな」も「漢字」も、バランス良く書くコツのアドバイスがあるので、初心者も取り組みやすい。時間内は、出入り自由とのこと。「集中力が長続きしないので後半からの参加です」と話す藤田淑美さん(垂水区桃山台)は「ここでは、字を書くことに没頭できる、とても大事な時間になってます」と話し、この日は和歌を円の中に書くことに挑戦していた。
問い合わせ先/書座(二川さん)TEL090・6734・8776
(左)講師の二川由里さん