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須磨区

BOKETTOビーチマルシェ

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10月13日(日)、須磨海岸中央広場(須磨区須磨浦通)にて「BOKETTOビーチマルシェ」が開催された。シーズンオフの須磨海岸で何か面白いことができないかと集まった、地元の建築家やデザイナー、料理人など有志によるBOKETTO本部が主催している。

テーマは「ゆっくり」過ごしながら、「しっかり」つながり、「そっと」よりそい、「ちょっと」いい感じに「ぼけっと」過ごせるマルシェ。「須磨の海にぼけ~っとした時間を過ごしに来てほしい」と名付けたと話す代表の近藤英夫さん。楽しみながら、日常の中で「ちょっと先のことを考える」機会を持ってほしいと、来場者にはマイ容器・エコバックの持参を呼び掛けている。公式インスタグラムには出店者紹介の投稿があり、気になる情報が事前にチェックできる。個々の出店者ごとに出店内容に合わせてエコバッグや持ち帰り容器といった「おすすめ持ち物」も紹介されている。「いずれはゴミゼロにしたい」と、終了時にゴミを計量したり、開催時間中はいつでもビーチクリーンに参加できるよう道具の貸し出しなどの取り組みを行っている。

2023年から活動をスタートして2年目。ストロー提供なし、簡易包装・包装を極力省いた販売スタイルに共感してくれる「須磨を愛する地元の商店や作家、コミュニティの人、子どもたち」を募り、出店数も次第に増えて千人を超える来場者が集まる人気のイベントへと成長した。出店者同士のつながりも大切にし、乾杯タイムを設けている。

小学4年生〜中学生以下対象のこどもチャレンジブースもあり、大人が店に立たないこと、手作りやこだわり、想いがある商品を販売することを条件に子どもが主体で参加できる(事前審査あり)。当日の同ブースでは、手作りの絵ハガキ、水引小物、文具、古本やおもちゃなどが並んでいた。「もう大きくなって使わないけれど、いつまでも大切におもってる」から『おもテル』という名前で出店するなど、それぞれにコンセプトがあり来場者の目を惹いていた。

ほかにも、解体される家屋の建具や残置物をリメイクするアップサイクル活動をする『合同会社ものがたり工作所(須磨区高倉町)』や、自然派食材を量り売りするパッケージフリーの『思ん量り(おもんぱかり・垂水区塩屋町)』などが出店した。来場者の中には「シーワールドのオープンや海岸の整備で綺麗になり、家族で過ごしやすくなった」と、マルシェがきっかけで久しぶりに須磨海岸を訪れたと話す親子も。「今後はガソリン燃料の発電機を使わない出店など、エネルギー問題に関わるような取り組みも進めたい」と近藤さんは話した。

「BOKETTOビーチマルシェ」今後の開催予定
開催日時/12月15日(日)
2025年
2月9日(日)
4月13日(日)
午前11時〜午後3時


BOKETTOマルシェ インスタグラム


自由港書店


合同会社ものがたり工作所

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