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垂水区

ひらくこども食堂

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 「ひらくこども食堂」は、西区のトマト農家である大西雅彦さん(キャルファーム神戸代表・西区岩岡町印路)が、地元農家の廃棄食材を取りまとめ、大学生ボランティアと協力して運営。「シェアハウス和楽居(わらい)」(垂水区旭が丘)のリビングを使って第4月曜日、子ども無料・大人300円で食事を提供するコミュニティの場を作った。
 「農業の力で日本の子どもたちにお腹いっぱいの笑顔を届けたい」と、大西さんはさまざまな活動を続けてきた中で「資金はあるが、地域のために何ができるのか分からない」「お金を出すだけじゃなく、農業に関わることに参加したい」との声を受け、2024年1月に一般社団法人ひらくを設立。規格外の野菜を子ども食堂に無料で届ける「スマイルファ―ムプロジェクト」をスタートした。「子ども食堂の運営には資金が必要。運営、実施方法や食材確保の手段を得てトライしやすい環境を作りたいと思い、直接運営する子ども食堂を立ち上げました」と大西さん。
 午後5時から参加者が集まり、ダイニングは大賑わい。「普段は帰宅している時間にまだ遊べるのでテンションが高い!」と子どもの高揚を保護者もうれしく感じている様子。この日は西区の小松菜を使った味噌汁、丹波のお米とともに大量の唐揚げが準備された。「豊富な野菜と炊き立てのご飯!贅沢すぎます」と保護者も大感激。賑やかな食卓では箸も進み、子ども14人、大人7人が参加し、鶏肉4kgをすべて完食した。食べるだけでなく、自主的に配膳を手伝う子どもの姿も見られた。
 会場を提供するシェアハウス和楽居オーナーの井上考史さんは子育て世帯として子ども食堂の必要性を感じていた。「大人が集まる0円食堂は実施していましたが、子ども食堂はいつかの目標でした。主体となり始めてくれる方とご縁ができ、ありがたい」と協力を惜しまない。
 今後は、自習室としての役割や食育の場として機能させていきたいと大西さん。「この場をきっかけに子ども食堂運営に参画する方が増えてくれたら」と想いを語った。
 問合せは公式ホームページにて
https://www.hiraku.or.jp/


待ち時間も楽しみのひとつ


4kgのからあげ

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