西神グルメ祭り
9月29日(日)、西神中央駅前のプレンティ広場で「西神グルメ祭り」が開催され、家族連れなど約5000人が来場し賑わいを見せた。(主催/オリジナルイベント実行委員会)
同イベントは、これから1年間に5回開催予定の第1回目。地元食材にこだわる店舗や、押部谷の高和地区で自然農の野菜を生産する団体「TKW自然農の風」などが出店し、西区の魅力再発見にも繋げる取り組み。「神戸三水園」(押部谷町)の完熟梨などは、早々に売り切れる盛況ぶりだった。また天然酵母を使用したこだわりの生地を、キッチンカーの石窯で一気に焼き上げる本格ピザや、神戸ワイナリーなど大人が楽しめる店舗も多数出店した。
SNSでイベントを知って来場した川合さん夫妻(西区竹の台)は、店主がこだわりの食材を集めた店舗で「れんげ100%の蜂蜜をお得に求められました」とにっこり。
西区で唯一のブルワリー「ムーンブルワリー」は、押部谷にビールの醸造所を持つ、米づくり農家。ブルワリーとは、主にクラフトビールをつくる小規模醸造所のことで、「ビールに自家栽培した有機米コシヒカリを使っているのが特徴です」と坂本和也さんはこだわりを語る。この日は新商品のビール「トマトサワー」が人気で、ほどよく感じられる酸味は、こちらも西区産の「王様トマト」が使用されているそう。
ステージではハワイアンをテーマに、バンド演奏や6団体のフラダンスが披露された。また「誰でも参加できる・誰でも挑戦できる」をコンセプトに企画された、じゃんけん大会やクイズ大会では多くの人がステージへと上がり、来場者も一体となって楽しんでいた。
中でも、参加費500円で優勝賞金が1万円のなわとび大会には、大人も含む約60人が持久跳びに参加。失敗して人数が減っていく中、最後は残った2人のステージ上での一騎打ちになった。ギャラリーが見守る中で同時に跳び始め、ミスせず跳び続けた小学5年生の樋口翔仁(はやと)くんが勝利を手にした。祖父からなわとび大会があると聞いて参戦した翔仁くんは、「最後、相手の方が元気そうだったので勝ったのが信じられなかった。賞金はカードゲームと、残りは貯金します!」と紅潮した頬で満面の笑顔を見せた。
夕方には秋らしい風が吹く中、芝生でビールを飲みながら、ハワイアンバンドの演奏でくつろぐ家族連れの姿も見られた。
主催のオリジナルイベント実行委員会の大西雅美さんは、「参加型のゲームが多かったのでお子さんの来場も多く、うれしく思っています。次回は11月24日に開催で、お祭りの目玉はビンゴ大会の優勝賞品です。豪華旅行を考えていますので、思い出作りにぜひ遊びに来てください」と笑顔で呼びかけた。
「ムーンブルワリー」坂本和也さん