親子で学ぼう!!救急講座
7月28日(日)市立西体育館(西区春日台)にて「親子で学ぼう!!救急講座」が開催された。
この講座では、突然のケガや病気または有事の際に家庭でできる対処方法を学ぶ。また、AED(自動体外式除細動器)が必要な場面に遭遇した時のため、操作方法と合わせて応急方法も学び、冷静に勇気と知識のある行動が取れるようになるのが目的。
今回、講師を務めたのはシンコースポーツ兵庫株式会社公認上級スポーツ施設管理士の坂井優里さん。講座のはじめに、AEDは街中の自動販売機やコンビ二エンスストアにも設置されており、身近な場所に普及してきていると説明。次にクイズ形式で参加者の親子に一次救命処置の手順を解説した。続いて、心肺蘇生練習用の人形を用いての実践。〝お母さんと一緒に道を歩いていたら、おじいさんが倒れている場面に遭遇した〟という設定で行われた。先に坂井さんが手本を見せる。倒れている高齢者の男性に「大丈夫ですか?」と声を掛け確認。その後両肩を叩き意識の有無を確認。そして、119番に連絡し、状況を説明して自分の所在地を伝える。場所が分からない時は、近くの大きな建物や電柱に記載されている番号を伝えるのが良い。救急車の到着までに心臓マッサージを行う。
AEDの使い方は、あらかじめ、上半身の洋服は脱がす。①体が濡れていたら拭く②湿布薬を貼っていたら剥がす③体毛から離してAEDの電極パッドを貼る④ネックレスなどの貴金属を取る⑤心臓病のペースメーカーの場所を避けて貼る。以上5つをAEDの使用前に確認し、AEDの作動を開始する。今回実践で使用したオレンジ色のタイプのAEDは、カバーを開けると電源が入り自動でアナウンスが始まるので、それに従って使用すればOK。周囲の人には倒れている人の体に電気が流れるので触れないように注意することも重要と説明。参加者の子どもはAEDの電極パッドを人形に貼り、ボタンを押すなど一生懸命母親と取り組んでいた。
実践後には表を用いて「AEDと心肺蘇生 年齢別の対応」についての座学があった。もし救助者の年齢が不明な時には乳児(1歳未満)・小児(1~16歳未満)・成人(16歳以上)の3つのうちの大きい年齢に合わせて対処するべきと話した。最後に救急救命についての情報は常に更新してほしいと締めくくり、終了。
7歳の娘と参加した母親(須磨区)は「実際にAEDを開けて使用しているところを子どもに見せたかったので参加しました。何かの時に備えて知っておくことが必要だと思いました。子どもと参加できる講習会があって良かったです」と感想を話した。講師の坂井さんは「参加者の方はAEDの使用方法など頑張って取り組んでくださいました。この講座がAEDについて学ぶきっかけになってくだされば良いと思います」と話した。
西体育館では各種講座やイベントを開催。開催情報はHPかインスタグラムにて。
https://kobenishi-gym.jp