漁業デー 魚と野菜の販売
7月17日(水)垂水漁港内の神戸市立水産会館(垂水区平磯)1階にて「漁業デー 魚と野菜の販売」が開催され、多くの人で賑わった。(主催/神戸市漁業協同組合)
毎月第1・3水曜日(4月~12月のみ)に開催される「漁業デー」は垂水漁港で獲れた新鮮でおいしい海の幸を多くの人に食べてもらおうと一般客を対象に、昭和50年代から続く恒例の直売イベント。午後1時半から販売スタートだが売り切れ次第終了となるため、毎回早い時間から長い行列ができるほどの人気ぶり。
会場には漁港が運営する朝市のもの、昼網で水揚げされたばかりのもの、天然の地魚が数多く並んだ。この日はタイ、サゴシ、サバ、タコ、ヒイカのほか、スーパーであまり見かけないホウボウなどが勢ぞろい。鮮度が良いため跳ねて台から落ちそうになる魚も。時間になると待ちわびた行列の先頭から1組ずつ順番に品を選ぶため、大きな混雑もなく買い物は進んでいく。11時から並んでいたという垂水区の大山さんは「魚がおいしいから毎回来ている」と笑顔を見せた。高槻市から訪れた宮内恵美さんは数年前に近隣のアウトレットモールへの買い物帰りに初めて立ち寄ったと話し「魚のおいしさがほかとは違う。来る価値ありです!」とアジやタイなど購入していた。鮮魚のウロコ取りや内臓落とし、墨抜きなどをしてもらえることも、丸のままの魚を気軽に味わってもらうための親切なサービスとなっている。
鮮魚のほかにも漁港で獲れたシラスをすぐに加工した上乾ちりめんや日本有数の海苔の産地としても知られる「須磨海苔」が人気商品。また、提携する西区の神出、岩岡、押部谷の農家による朝採れの新鮮な野菜や果物、切り花も毎回販売される。西区神出町で有機農業を営むヘルシーファームはトマト、きゅうり、モロヘイヤ、ツルムラサキなど多くの野菜を店頭に並べた。グループ会社代表の西馬きむ子さんは「汗をかいてカリウム不足になるから夏の葉物野菜がおすすめ」と呼びかけながら、買い物客らに各野菜の調理方法やおいしい野菜の選び方を伝えた。ほかにもスイカや桃など果物も数多く並び、来場者は生産者の顔が見える買い物を安心して楽しんでいた。
神戸市漁業協同組合事業部の河原和典さんは「競り落とされた魚をすぐ販売しているので鮮度の良さが自慢です。毎週土曜日は活魚を専門に販売する『土曜市』も開催しているので、ぜひお越しください」と呼びかけた。
日時/「漁業デー」毎月第1・3水曜日、「土曜市」毎週土曜日(どちらも4月~12月のみ開催。1~3月は漁閑期のため休業) 場所/垂水漁港内 神戸市立水産会館 時間/午後1時半~売り切れ次第終了