子育て支援団体 “tsukanoma”
子育て中の親たちに息抜きの時間を。そんな思いから立ち上がったボランティア団体 tsukanoma(つかのま)。ドリップコーヒ―や紅茶のティーバック、お菓子を準備して親子を迎える「子ども見守りカフェ」を垂水区の4カ所のコミュニティスペースで開催している。
親はカフェスペースでお茶やおしゃべりを楽しんだり、読書や手芸といった趣味、仮眠や勉強など思い思いに過ごす。子どもはおもちゃを用意したキッズスペースで、ボランティアスタッフが見守る。対象は2か月~5歳くらいまで。
代表の増田晴慧さんは元幼稚園教諭。4人目の出産後、産後ケア施設でのサービスを受けた際に「一人でゆっくり食事をしてもいいの?!なんて贅沢な時間!!」と感動した。また育児中には子どもと離れ一人だけの時間を取る大切さと難しさを実感したそう。神戸市が実施している産後ケアは「育児中のお母さんにとってとても魅力的でオススメの機会」と増田さん。一方で1歳までという制限と、人気の施設は予約の取りづらさもある。もっと気軽に利用できて、そして1歳以降でも産後ケアのように困っているお母さんを助けられるようなことができたら…とイメージはどんどん膨らんだ。周囲に「こんなサービスどうかな?」と話すと「絶対いいよ!」と反応も良く、ニーズは必ずあると確信。垂水区が実施する「たるみ魅力アップ活動助成金」に出会ったことが活動のきっかけとなった。
1歳の歩ちゃんと訪れた原田史帆さん(垂水区潮見が丘・30歳)は「キッズスペースのある施設に行っても、いつも子どもといないといけないので、とてもありがたい。無料で遊ばせることができる場所が近くにもっと増えてほしい」と話した。
tsukanomaは、2023年9月からたるみ魅力アップ活動助成金を受けて活動をスタート。現在の利用者は、常時5~10組。のべ300人を超えた。「利用者のニーズに合わせたイベントを増やしていきたい。ただゆっくり過ごすだけでなく、ヨガや体操など身体を動かしたいという要望も多いことが分かってきました」と増田さん。最終目標はランチの提供。舞多聞まちづくり館・COMでは施設とのコラボレーションでランチ提供も始まっている。
軽食の持ち込みは自由で、子どもにはスタッフが食べさせてくれるのが好評。活動場所は垂水児童館、西高丸地域福祉センターなど現在4カ所。外遊びができる、駐車場有、カフェ併設など特徴があるので自分に合った場所を見つけてみては。
詳細は公式インスタグラムにて。https://www.instagram.com/tsukanoma_tarumi/
外遊びができる施設も
託児の間、親は思い思いに過ごすことができる
イベントも開催している。写真はこどもの前髪カット講座。