ENJOY BASEBALL~一緒に野球を楽しもう~
トップアスリート指導者派遣プロジェクト「ENJOY BASEBALL~一緒に野球を楽しもう~」が6月16日(日)ほっともっとフィールド神戸(須磨区緑台)で開かれ、小・中学生約200人が参加した。(主催/有限会社O’deco、共催/兵庫県、県スポーツ協会、県中学校体育連盟、スポーツクラブ アスロン)
県は小・中学生が質の高いスポーツ指導を受けられる環境をつくるため、地元の企業などと連携し、トップアスリートによる野球体験の場を提供。それとともに地域スポーツ指導者・教職員らの情報交換の場となり地域スポーツ環境の充実を図ることを目的にしている。
午後から2回行われた野球教室の講師を務めたのはプロ野球オリックスバファローズの元投手で、現在は同球団スカウト担当の小松聖(さとし)さん(42歳)を中心に、同球団OB選手、中学・高校野球部監督、県スポーツ振興課の職員ら総勢20人。子どもたちはグループに分かれ、年齢や経験に応じたバッティングや守備など基本的な技術の手ほどきを受けた。さらには数字が書かれた的にボールを投げるストラックアウトにも挑戦した。投球の指導では一人ひとりのフォームを見て課題を指摘するなど小松さんはすべてのグループを回り、声を掛けたりアドバイスを送っていた。
少年野球チームに所属する黛涼雅さん(下畑台小4)は「もっと下半身を使ってと教えてもらった。練習に活かしたい」と声を弾ませた。父親の佳幸さんは「(小松さんの)現役時代にこの球場に来て試合観戦していたので感慨深いです」と話した。オリックスファンだという石川陽仁さん(神の谷小2)は「上手だねと褒めてもらってうれしかった。早くチームに入って野球をやりたい」と目を輝かせていた。
野球教室で徴収した参加費により午前中はチャリティーイベントが開催され、市内の児童養護施設など15施設で過ごす子どもたちと職員約200人を無料で招待。野球体験のほかダンス教室、缶バッジやブレスレットを作るワークショップ、焼きそばやかき氷などの飲食ブースも設けられた。
青々とした天然芝が美しい同球場は小松さんにとってもかつて自身が活躍した場で思い入れが強く「夢が詰まっているこの球場で子どもたちが野球を楽しんでくれてうれしかった」と笑顔で話した。
小松聖さん