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みんなの子ども食堂 にじいろ

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5月24日(金)市営地下鉄学園都市駅前の神戸市外国語大学サテライト(旧UNITY・西区学園西町)1階和室で「みんなの子ども食堂にじいろ」が開かれ、28人が参加した。 (共催/みんなの子ども食堂にじいろ、神戸市外国語大学、協力団体/神戸市社会福祉協議会、西区社会福祉協議会、コープこうべ第5地区本部)

子どもから大人まで誰でも参加できる「みんなの子ども食堂にじいろ」は地域で開催された子ども食堂の運営者養成講座で出会ったメンバーで2022年7月に結成。同年9月から毎月第4金曜日に子ども食堂を開いている。現在はメンバー10人と近隣の大学生や一般の当日スタッフで運営。代表の木場(きば)佳壽子さん(西区学園東町)は神戸市外国語大学ボランティアコーナー専任職員として今年1月まで20年間勤務。これまで培った経験も活かしながら「誰でも気軽に立ち寄れる居場所にしたい」と力を込める。

食材はコープこうべから当日廃棄の野菜や食品の提供があり、毎回寄付を受けた食材に応じて調理師の資格を持つメンバー2人が中心となってメニューを決める。不定期だが企業や団体からの寄付もあり、この日は学園東町の村上忠孝さん(80歳)が自身の畑で収穫したじゃがいもや玉ねぎ、人参、ズッキーニを提供。「おいしい野菜を子どもたちに食べてほしい」と話す村上さん。食事の前には主に学生スタッフが子どもたちの学習支援を行ったり、一緒に遊ぶ時間を設けている。ボランティアの大屋庄平さん(学園西町・86歳)は「子どもたちとの触れ合いでこっちが元気をもらっている」と子どもたちと折り紙や風船遊びを楽しんでいた。神戸市外国語大学4回生の石飛小晴さんは「分け隔てなくいろんな人が集まる場所となり楽しく過ごしてほしい」と笑顔を見せた。

みんなお待ちかねの食事の時間になると子どもたちは大喜び。この日の献立はカレーライス、高野豆腐と野菜の含め煮、フルーツサラダ、フルーツゼリーの4品。「カレー大好物!」「野菜がしみてておいしい」などと話しながら和気あいあいと食事を楽しんだ。三木市から5歳、1歳の子どもと何度も参加している40代女性は「子どもの成長を見て具材を食べやすくしてくれたり細やかな対応がうれしい」と話す。学園西町の30代女性は3歳、1歳の子どもと参加。「(金曜日開催なので)1週間頑張った、と私がホッとする場所なんです」と微笑んだ。

初参加の親には声を掛けるが無理に聞くことはしないという木場さん。「困りごとは外からは分かりづらいが家庭の事情に踏み込みすぎず、まずは誰でも立ち寄れるように間口を広くして、その中で気付くことがあれば行政に繋げればいい。自分の居場所だと感じてもらえるような、くつろげる場所になれば」と想いを語った。

みんなの子ども食堂にじいろ【事前申込制】
日時/毎月第4金曜日 午後4時~6時半(春・夏・冬休みは午前10時~午後3時)
場所/神戸市外国語大学サテライト1階和室
料金/子ども(18歳まで)100円、大人300円
申込方法/毎回抽選で30人程度、公式LINEより申し込む
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