子どもと楽しむ絵本の世界
5月21日(火)、「子どもと楽しむ絵本の世界」が南須磨地域福祉センター(須磨区松風町)で開かれた。
南須磨地域福祉センターと須磨区地域協働課の共催で親子で一緒に楽しめる絵本の紹介・読み聞かせを行うイベントを開催した。この日は、若宮保育園から5歳児が8人、村雨こども園から5歳児が16人、職員の誘導で集まった。須磨図書館司書のお二人による読み聞かせでは、5冊の絵本を取り上げた。
『ぼくのくれよん』(長新太/作・絵)は、巨大なくれよんを象が鼻で「にゅー」っとつかんで、「びゅーびゅー」と勢いよく絵を描くお話。『ちがうねん』(ジョン・クラッセン/作 長谷川義史/訳)は、小さな魚が大きな魚が寝ている隙に帽子を盗んで逃げるお話。「きっとまだねてるわ」「ぼくのことなんかあやしめへんわ」ととぼけた関西弁でのんきに泳ぐ小さい魚に、園児たちはドキドキしながら引き込まれていた。『ぞうくんのさんぽ』(なかの ひろたか /作・絵 なかのまさたか/レタリング)は、仲良しの動物たちが繰り広げる愉快なさんぽのお話。『のせてくださいな』(みやけ ゆま/作)は、いろんな乗り物にのってみたいクロヒョウが、バスやタクシー、バイクでは失敗するけれど、小さな子どもに誘われた三輪車ではうまく乗れ、うれしくなるお話。特に男の子が身を乗り出して熱中していた。『にじいろのさかな』(マーカス・フィスター/作・絵 谷川俊太郎/訳)は、世界一美しい自分のうろこを誇りに思う魚が本当の幸せに気がつくお話。どれも子どもたちの気持ちが自然と入り込んでいく物語だった。
読み聞かせの後は、図書館から持って来たたくさんの絵本の中から、好きな絵本をおのおの選んで読む時間を楽しんだ。