たるみっこまつり
5月11日(土)雲ひとつない晴天のもと、明石海峡大橋を望む県立舞子公園(垂水区東舞子町)にて「たるみっこまつり2024」が開催された。(主催/神戸まつり垂水区協賛会)。来場者数は推定62,000人に上った。
同イベントは垂水区民がつどい、幅広い交流の場になることを目的に開催されており、今年で51回目を迎える。ステージではキッズダンスや伝統芸能などの地域団体が、日ごろの活動の成果を発表・発信した。ステージで獅子舞を披露した西垂水の森奈雄也さんと加藤敦弘さんは、海神社など垂水区内のイベントでも活躍している。獅子はステージから観客席にも舞い降り、観客の中を練り歩いて盛り上げた。ふたりは「獅子が生きているように見せるところが難しい」と話した。また、久元喜造市長、たるみ観光大使ごしきまろ、明石海峡大橋マスコットわたるくんなどもステージに登場し、イベントを活気づけた。
手作りクラフト体験などができる「たるみっこマルシェ」、物販や飲食物を販売する「おまつり市」が催され、会場にはおよそ40ブースが並んだ。垂水図書館の体験コーナーでは、思い思いに好きな絵を描くオリジナルエコバッグ作りが行われた。垂水区高丸から参加した村上凛子さん(5歳)は、母親の笑顔をバッグいっぱいに描いた。真剣な眼差しで集中する娘の様子を、母親の祐子さんは微笑ましそうに見守っていた。
県立舞子高等学校 環境防災科(垂水区学が丘)の有志による「ひまわり楽習迷路」では、参加者は5問の防災に関するクイズに答えながらゴールまで進んでいく仕掛けで、「エレベーターに乗っている時に地震が起きたらどうする?」といった地震に関する知識を楽しく学習できた。同校2年生の砂川翔瑚さんは「いざという時に取るべき行動を、小さいお子さんにも分かりやすく伝えることを目的に取り組んでいます」と語った。
消防車やボンネットバスなど「はたらくくるま」の展示も行われた。展示されていたボンネットバス「こべっこⅡ世号」は昭和31年~47年まで神戸市内を走っていた「こべっこ号」を原型としている。当時を知るシニアたちは孫世代とともに訪れ、懐かしそうに眺めていた。会場の舞子公園周辺の観光施設を巡るスタンプラリーも行われ、一日中賑わいを見せた。
垂水区地域協働課の泰中里奈さんは「どのイベントも大盛況でした。たるみっこまつりを通して、地域団体の活動、また舞子公園周辺エリアの魅力発信を行うことができうれしく思います」と話した。