神戸須磨シーワールド OPEN!
昨年5月、市民に惜しまれながら閉園した市立須磨海浜水族園(通称「スマスイ」)跡地に、6月1日(土)神戸須磨シーワールド(須磨区若宮町)がオープンした。5月28日(木)にはプレス向け内覧ツアー、30日(木)には関係者・市民など2,000人を招待した内覧会が行われた。30日の内覧会では市民500人の招待枠に10万件以上の応募があり、当選倍率は657倍と注目度の高さが窺えた。
スマスイから一新、生まれ変わった神戸須磨シーワールドは楽しみながら学べる「エデュケーション(学び)」と「エンターテインメント(遊び)」がつながる「エデュテインメント」水族館を目指している。園内は「オルカスタディアム」「ドルフィンスタディアム」「アクアライブ」の魅力的な3つのゾーンで構成されており、560種約1万9千点の生きものの生態を間近で観察できる。
「オルカスタディアム」では西日本で唯一となるシャチ(オルカ)の迫力満点のショーを楽しめるほか、デジタルツールを利用してシャチの分布や骨格標本を学習する「オルカラボ」や、シャチを眺めながら食事ができるレストラン「ブルーオーシャン オルカスタディアム」が併設されている。
30日の内覧会当日は同レストラン内でシャチの親子のステラ、ランとシンガー・ソングライターのmilet(ミレイ)さんがアクリル越しに共演する「神戸須磨シーワールド 公式テーマソングLIVE」が行われた。miletさんは「幼い頃から大の動物好きで、水族館に行くとずっと水槽前から離れない子どもでした。まさか自分が水族館の公式ソングを歌うというすてきな機会をいただけるなんて。本当に光栄です」と話し、透き通る歌声で公式ソング「Bluer」を披露した。
中央区から家族とともに訪れ、シャチのショーを観覧した畑山蒼太さん(5歳)、知穂ちゃん(3歳)は、「すごかった」「大きかった」と初めて見るシャチの迫力に驚いた様子だった。母親の佑実さんは「家族、親戚皆で抽選に申し込んだ結果、私だけが当選しました。園内で引いたクジでも1等をとり、一番大きなぬいぐるみをいただけて本当に幸運です」と笑顔で話した。
「ドルフィンスタジアム」ではかわいいイルカたちが見事な技を披露するショーを楽しんだり、水中のイルカの様子を観察できるホールや、イルカとのふれあい体験プログラムも用意されている。「アクアライブ」では生きものたちの多様な展示を行なっている。三木市の黒滝をイメージした滝や、水の一生を山の上流から辿っていく展示など、見どころがたくさん。また瀬戸内海の環境、須磨の原風景を再現したコーナーもあり、水族館ではめずらしいイカナゴが泳ぐ姿も観察できる。1階の須磨海浜公園内から入場可能な無料エリア「スマコレクション」では、スマスイで飼育され人気だったピラルクなどの淡水魚が鑑賞でき、さらにその前身である須磨水族館時代からの歴史を紹介するパネル展示で当時を振り返ることもできる。