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ウクライナ文化交流会「ピサンカワークショップ」

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5月6日(月・振休)、ふたば国際プラザ(長田区二葉町)で、ウクライナのイースター「パスハ」に欠かせないイースターエッグ「ピサンカ」を作るワークショップが開かれた。参加者は卵の殻に思い思いに絵付けをした後、伝統的な甘いパン「パスカ」とお茶を楽しんだ。

主催のふたば国際プラザは「地域とともに進める多文化共生社会の拠点施設」として、日本人と外国人がともに地域で生きるための交流会やイベントを開催している。ロシア・ウクライナ戦争を機に日本に避難してきたウクライナ人は兵庫県では約100人、そのうち約80人が神戸に住んでいる。そこで、ウクライナ避難民たちへの理解や交流を図ろうと、昨年の7月からウクライナの料理会などを「ウクライナ文化交流会」として開いている。

9回目となるこの日はキリストの復活を祝うイースター「パスハ」に欠かせないウクライナ特産品でもあるイースターエッグ「ピサンカ」作り。本来は蝋結染め技術を用いて卵を装飾するが、この日は簡単な方法で体験した。
講師はルシノーバ・ナタリアさんで、同プラザに勤務するイワクニェンコ・ナタリアさんが通訳としてサポート。さまざまな色の絵の具が並ぶ中、参加者は中身を抜いた卵の殻に真剣な表情で絵付けを行った。ナタリアさんは「赤いとさかがある鶏は、火事を防ぐ願いを込めて描きます」「太陽は農作物の豊作を願っています」などと説明。描き上げた参加者に「最後に黒色で輪郭を描くと引き立ちますよ」とアドバイスも行った。装飾後はそれぞれの作品に合わせた毛糸を割り箸に巻きつけ、卵を合体させて仕上げた。

ワークショップのあとは、ナタリアさん手作りの「パスカ」という伝統的な甘いパンが振る舞われ、参加者たちはウクライナのお茶とともに味わった。イワクニェンコ・ナタリアさんの長女・クリスティーナさんと長男・グレブさんも参加。ふたりは「イースター当日は子ども同士で卵をぶつけあい、一番強い卵を競いました」と懐かしそうな表情を浮かべていた。ピサンカ、パスカや食べ物をバスケットに詰めて家族全員で教会へ行き、あいさつの代わりに「キリスト復活!」「実に復活!」と3回繰り返すというイースター当日の話も聞き、参加者はウクライナの文化に親しんだ。
近所にたくさんのウクライナ人が住んでいることから関心をもったという井上貴さん(北区)は「昨年秋よりウクライナの文化や歴史がおもしろくて毎月参加しています。ボルシチの料理会には妻も娘も参加しました」と話し、「これまでまったく絵を描くことはありませんでしたが、思ったより上手くできて楽しかったです」と笑顔を見せた。

ふたば国際プラザの松葉咲子さんは「ウクライナの人たちは帰りたくても帰ることのできない状況の中で、日本人と繋がって、友だちをつくり、自分たちの力で生きていく術を身につけてほしい。日本の人たちにも少しでもウクライナに関心をもってもらえるよう文化交流会を定期的に開催しますので、ぜひ参加してください」と呼びかけた。


(左)講師のルシノーバ・ナタリアさん(左端)とイワクニェンコ・ナタリアさん家族
(右)左から井上貴さんと講師のナタリアさん

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