彩りコンサート
5月6日(月・振休)、ふたば学舎(長田区二葉町)で女性音楽家4人による「彩りコンサート」が開催された。午後のひと時、シニア層を中心とした80人が集い、有名なクラシック歌曲や懐かしい童謡の数々を楽しんだ。(主催/ムジーク♪カンパニュラ)
同コンサートは神戸まちなかアート「KOBE2024世界パラ陸上競技選手権大会」応援イベント。地域活動の拠点として開かれた場で、近隣住民に本格的なクラシックを気軽に楽しみ、そして興味をもってもらえたらと無料で開催。青と白の風船で彩られたステージに、ドレスアップした声楽家の長井和泉さん、上木裕子さん、ピアノの新居靖子さん、八十真規さんが登場、それぞれあいさつしスタートした。
第1部はまず新居さんのピアノ演奏に合わせ、長井さんが「風の子供」「からたちの花」などの4曲をしっとりと歌い上げ、神戸震災復興時に作られた「しあわせ運べるように」など3曲を上木さんとデュエットで披露。「ワルツ」の連弾後は、上木さんがプーランクの「偽りの婚約より〝花〟」など3曲を八十さんの演奏に合わせ高らかに歌い上げた。 第2部は一転して、軽快で動きのある楽しいステージが展開。「シャボン玉」では歌唱中シャボン玉を実際に飛ばし、世界中の子どもたちが笑いあえるよう願いを込めた「かぞえ歌」ではカスタネットを叩きながら熱唱。「ひみつのアッコちゃん」「魔法使いサリー」など懐かしいアニメソングが続き、「エースをねらえ」や「アタックNo・1のテーマ」では実際にラケットを振り、風船をバレーボールに見立て観客に向けて打ち込むなど、曲に合わせた演出に来場客は大喜び。ラストの曲「ルパン三世のテーマ」で最高潮に盛り上がり、アンコール曲「花は咲く」を来場者全員で合唱し、会場は拍手喝采に包まれた。
長田区片山町の長尾真弓さんは「全部の曲が懐かしく、楽しかった。通常のクラシックコンサートでは日本の歌はないので、本当によかった」と満足顔で話していた。八十さんは「どれくらいのお客様が来られるかドキドキでしたが、たくさんのお客様がいらっしゃり、口ずさんだり、手拍子を頂いたりとノリがよくて私たちも楽しませていただきました。また何かの形で開催できるといいですね」と笑顔で語った。