「幸せに生きていくための人間関係のとらえ方・関わり方」講座開催
4月20日(土)神戸市男女共同参画センター(あすてっぷKOBE)(中央区橘通)にて、株式会社コムズケア代表の木村早苗さんが講師の「幸せに生きていくための人間関係のとらえ方・関わり方~対人関係を見直して日常生活をイキイキ過ごそう~」講座が開催され62人が参加した。
まず始めに木村さんは、「ライフ・キャリア・レインボー」という人生を振り返り、ライフステージにおける自分の役割や分担の比重を色分けしたグラフを紹介。作成方法の説明と合わせて木村さん自身のライフ・キャリア・レインボーを使い、自己紹介をした。「振り返ることで、将来どうなりたい、どうしたいと考え、これからを変えていく気づきになるかもしれないので、この機会にぜひ活用してみてください」と話した。
次に、アドラー心理学を参考に対人関係の悩みを引き起こす捉え方のいくつかの傾向から、性格傾向はタイプ別に分けられることを話し、参加者同士で自分自身がどのタイプに当てはまるか話し合う時間をとった。皆初対面にも関わらず笑顔で話したり身振りも大きく交えて話す様子が見られ盛り上がりをみせた。木村さんは、「人と話すことはストレスの解消につながります。カウンセラーに相談するのも良いですし、友人やこういった場で誰かと話す機会はとても大事です」と話した。
また、自分にとって大事または一番身近な人「重要な他者」とのコミュニケーションの大切さにも触れた。重要な他者との関係性は、仕事やストレスに影響を与える。沈黙や思いを伝えられていないことからのギャップや思い込みは関係の悪化につながる。話しても仕方ないと諦める前に恐れずに言葉で伝え、お互いの思いを調整できればコミュニケーションの質も良くなり関係性の改善につながると話した。
講座後の質疑応答では何人も手が上がった。参加者の女性から「配偶者に家事を進んでしてもらうにはどういった働きかけがよいか」という質問では、「相手が男性であれば褒める言葉かけは、やる気があがるので効果的です」と答えた。
中央区から参加の女性は、「社会貢献活動の団体に所属し取りまとめなどしており、日頃多くの人と関わるので、関係性の考え方や先生のお話の仕方は素敵で大変参考になりました。『重要な他者』のお話では、私が積極的に活動出来るのは主人の存在が大きいことを再認識しました。改めて主人に感謝の気持ちを伝えたいと思いました」と笑顔で話した。
あすてっぷKOBEでは、さまざまな分野のセミナーを行っている。6月はメディア等で活躍中の「山口真由氏」を講師に迎え「挫折からのキャリア論」の講演会を開催予定。詳細はホームページにて。
受講者同士が話し合う時間には笑顔も見られた
講師の木村早苗さん