編集記事

西区

プレンティ広場「まちなか休憩スポット」お披露目のダンスパフォーマンス

記事 プレンティ広場「まちなか休憩スポット」お披露目のダンスパフォーマンスのアイキャッチ画像

 西神中央駅前のプレンティ広場(西区糀台)に「まちなか休憩スポット」が3月末に設置された。これを記念して4月12日(金)~14日(日)にプロのダンサーによるアートパフォーマンス「日常のインタープレイ」が開催された。
 神戸市では都市ブランドの向上や人口を誘引するための賑わい創出に取り組んでおり、駅前広場のリニューアルなど駅周辺のリノベーションを進めている。駅前に休憩スポットを設置し、フォトスポットや待ち合わせ場所となることで人が集まり、まちに賑わいや活気が生まれるとともに周辺住民の憩い・くつろぎ・交流のスペースとなることを目的としている。同スポットは多くの来訪者が見込まれる西神中央をはじめ、さまざまなスポーツ観戦や公園利用の多い総合運動公園駅南側の広場と、学校などの研究・教育施設の多い学園都市駅前のユニバードームの3カ所に設置された。
 西神中央駅周辺では大規模な商業施設などのリノベーション事業や広場の利活用を推進。休憩スポットは「呼応する波間~泳ぎ、躍る、西神中央での活動や出会い~」をテーマに制作された。デザインした灘区出身の建築家、津川恵理さん(ALTEMY代表)は「西神中央は子育て世代も多く年齢層が幅広いので、ベンチとして座るだけでなく足を上げたり寝転んだりいろんな体勢や使われ方が引き出され、訪れるたびに新たな発見をしてもらえたら」と話す。ベンチは「波」をモチーフに曲線を活かした特徴的なデザインで形の美しさにこだわったという。また、素材は兵庫県産のヒノキを使用。「触り心地が良く、香りも楽しんで欲しい」と話した。
 パフォーマンスは垂水区出身でニューヨークと神戸を拠点に活躍するコンテンポラリーダンサー兼振付家の逢坂由佳梨さんたち4人が担当。メンバーは前触れなく現れ、同スポットの2つのベンチを行き来しながら訪れていた市民らを巻き込んで一緒にダンスをしたり会話を楽しみながら約30分間のパフォーマンスを披露し、圧倒的な世界観で観客らを魅了した。逢坂さんは「即興ダンスなので毎回違ったパフォーマンスです」と話し、3日間で計8回披露された。西神少年団野球部のチームメートと訪れていた竹の台小6年の笹本明煌さんは「(ダンサーから)一緒に踊ろうと誘われた。みんなで踊ってすごく楽しかった」と声を弾ませた。神戸出身で福井県在住の笠松朋子さんは買い物中にたまたま立ち寄ったそうで「素敵なダンスで感動しました」と笑顔を見せた。市の担当者は「まちなか休憩スポットをきっかけに西神中央エリアにも興味を持ち、魅力を体感いただきたいです。皆さんにとってお気に入りの座る場所を見つけてください」と呼び掛けた。


パフォーマンスの様子

カテゴリー