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西区の魅力発信「こべや春まつり」

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 4月17日(水)、18日(木)の両日、西区役所3階の多目的スペースこべや・デッキ(西区糀台)で「こべや春まつり」が開催され、多くの人が訪れた。
 「こべや」は西区の魅力発信を目的に地元特産品の販売やイベントなどに活用され、交流の場となっている。現在、西区の20企業ほどが不定期で地元品を販売。普段は1団体ずつの出店だが春まつりの2日間は各日5団体、計9団体による特別出店となった。
 出店企業のひとつ、池本醤油合名会社は1885年創業で西区櫨谷町に市内唯一の醤油蔵を持ち、醤油や調味料を製造。県内で収穫された大豆と小麦のみ使用した天然醸造の丸大豆醤油「櫨(はぜ)のむらさき」をはじめ、だし醤油やポン酢のほか気軽に試せる100㎖のミニボトルが豊富に陳列されていた。西区井吹台東町の平田和美さんは「30年前からずっと池本醤油を使っています。直売所まで行ってたのでここで買えると便利」と喜んでいた。合同会社小麦生活は西区での小麦栽培から製粉、パン作りまで一貫して自社で行っている。同社の原田幸和さんは「小麦の自家栽培からのパン製造は市内唯一。地産地消に取り組んでます」と話す。また、こべや出店者同士の交流によりコラボ商品が実現。醤油の原材料となる小麦を池本醤油に提供し、小麦生活は醤油の搾りかすの提供を受け、もろみ入りのパンを製造しているという。
 「小さなパン屋さんnagonago(なごなご)」は西区に工房を構え、地元産の食材を使用した自家製天然酵母パン。あんやベーコンなどパンに使う具材も手作り。西区玉津町の大谷隆子さんは「インスタを見て、なごなごパン目当てで来ました」と笑顔。ほかには西区の自家農園で苗から自家栽培した芋を使用する「oimostand(オイモスタンド)」はサツマイモ本来の甘さを感じられる干し芋が人気。「はっぴ~にしNIKOSHOP」は障がい福祉サービス事業所で作製された弁当やクッキー、雑貨などが勢ぞろい。また、両日ともに出店者の協賛商品や西区のマスコットキャラクター「神戸ウエストン」グッズが当たる抽選会も実施された。
 区の担当者は「こべやはプレンティと駐車場の間に位置するので通りがかりに立ち寄る方も多かったですね。お客さんや出店者同士の交流も見られ、今後もこべやを通じて西区の魅力を感じていただきたいと思います」と話した。

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