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「神戸オープンガーデン2024」柴田まゆみさん

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 人と人が出会い、花と緑であふれる素敵なまち「神戸」を目指す「神戸オープンガーデン2024」は今年で17年目を迎え、52邸の素敵な庭を公開する。
(主催/神戸オープンガーデン実行委員会)
 オープンガーデンの歴史は古く、1927年に英国で個人の庭園などを一般の人に公開し、それに関わる収益を看護や医療などに寄付したチャリティーから始まった。神戸では花好き同士の交流の場として須磨で始まったオープンガーデンが市内全域に広がった。丹誠を込めて育てられた花や緑のある庭園を通して、新しい出会いや懐かしい再会で溢れることが期待されている。
 一般公開に先駆け、柴田まゆみさん(西区美賀多台)の庭を訪ねた。前日は大雨とめずらしく雹が降る悪天候だったため「庭に綺麗に咲いていた花が一部倒れてしまったのが残念です」と話す柴田さん。庭は荒天の影響を感じさせないほど多くの種類の宿根草やバラが生き生きと育ち、5月に咲き始める花芽をつけていた。取材日には神戸オープンガーデン実行委員のメンバーも訪れ、庭を見学しながら「お花や植物がセンス良く植えられていて、本当に素敵」「このバラは伸びていったら、ここを這わせていくの?」「うちではまだ花芽が出てないけど、ここではこんなに大きくなっているのね」「この植物の名前は?育てる環境は?」と次々に柴田さんへの質問が飛び交っていた。実行委員の大垣かおるさんは「花のこと、美味しいもののことを話している時が幸せです」と笑顔。この日集まったメンバーは植物や花を通してSNSやオープンガーデンで知り合い、今は実行委員として冊子の作成など、困ったことがあるとお互い助け合う欠かせない仲間だという。
 柴田さん宅の玄関先にあるバラ「キング」は引っ越ししてきたときに植えたものだそうで、毎年見事な花を咲かせている。ガーデニング好きの母親も育てていたバラで、柴田さんが3、4歳の頃にこのバラが綺麗に咲いていた映像が今でも目に浮かぶほど思い入れが強いと話す。近所の人たちも毎年咲くのを楽しみにしてくれているという。玄関前には3月末〜4月が開花時期のラナンキュラスの花が咲きほこる。その上には世界中で人気の高いバラ「ピエールドゥロンサール」が元気よく伸び、オープンガーデンの時期には中央がピンクの大輪の花を咲かせる。
 昨年、柴田さんは種から苗を育てる講習会に行き、今年はヤグルマギク、ニゲラ、ネモフィラを種から育てた。「作った苗をご近所さんにお裾分けすると喜ばれるのも良いですね」と話す。どの家庭でも育てやすいパンジーやビオラは一番きれいに花を咲かせる3月頃には3分の2を刈り込む必要があることや、特にバラは開花後や収穫後に施す追肥であるお礼肥え、冬の肥料、こまめな消毒など手入れが欠かせないという。「生きもの相手なので、上手くいかないこともあります。たまに思い描いていた風景になるととてもうれしい」と30年以上ガーデニングを楽しむ柴田さんも失敗はよくあることだと話した。
 オープンガーデンに来場の際は近隣の迷惑にならないように配慮し、各邸の開催については変更の場合もあるのでブログで要確認。秋にはガーデンフェスタの開催が計画されている。

【第17回神戸オープンガーデン】
5/10(金)・11(土)・12(日)
5/17(金)・18(土)・19(日)
5/24(金)・25(土)・26(日)
各日10時〜17時 ※雨天決行 ※庭ごとに公開日は異なるためブログを確認のこと


(後列左から)杉原さん、鷲田さん、大垣さん(前列左から)三浦さん、柴田まゆみさん


キング(昨年の様子)


ピエールドゥロンサール(昨年の様子)


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