ストリートピアノ「しおかぜハーモニー」
3月26日(火)、29日(金)、4月2日(火)で、ストリートピアノ「しおかぜハーモニー」を活用したピアノの体験教室が開催された。最終日にはレッスン後、練習の成果を披露するミニ発表会が行われ、子どもたちが懸命に演奏する姿に温かな拍手が送られた。(主催/垂水区役所、協力/垂水区音楽協会)
ストリートピアノ「しおかぜハーモニー」は塩屋小学校(垂水区塩屋町)で長く使用されてきたグランドピアノで、昨年7月同ロビーに移設された。波や船、塩屋小の校章に取り入れられている梅の花を散りばめたイラストで装飾されており、海を連想させる「しおかぜ」と調和を意味する「ハーモニー」を組み合わせた愛称で親しまれている。このストリートピアノを活用し演奏するきっかけづくりにしてほしいと、これまでピアノを習ったことがない子どもたちを対象に30分×3回のピアノ体験教室を実施。抽選で選ばれた6人の子どもたちが午前と午後の部3人ずつに分かれ参加した。
体験教室最終日の4月2日(火)、合計3回の個人レッスンの成果を披露するミニ発表会がレッスン後に行われた。まず、年長の男の子が「チューリップ」「おまつり」などをはにかみながら3曲演奏。続いて新一年生の女の子が「いちばんぼし」「ミッキーマウスマーチ」など3曲を笑顔で披露。最後に生田千尋さん(新一年生)が「ぶんぶんぶん」「つきのひかりに」など4曲をリラックスした表情で演奏した。子どもたちの懸命な姿に温かな拍手が送られ、フロア全体が和やかな雰囲気に包まれた。
生田千尋さんは保育園でピアニカを演奏していたことで、父親の翔士さんがこの企画を見つけ本人がやってみたい!と参加したという。家ではおもちゃのピアノで練習し本番に臨んだ。千尋さんは「最初ピアノが大きくて驚いた。先生がやさしく、音符がわかるようになって楽しかった」と満足顔。母親の友理さんは「とても上達しビックリです。きれいな音色でした」と笑顔で話していた。
3回という限られた時間の中での発表会というのもあり、一曲を仕上げることに重点を置いてレッスンしたと話すのは午前の部を担当した講師の八十真規さん(垂水区音楽協会常任理事)。八十さんは「まったく初めての子どもたちがだんだんとピアノに馴染んで、すごく元気に!おもしろい企画でいい経験ができました」と笑顔をみせた。
垂水区役所の酒井智史さんは「発表会ではロビー全体があたたかな雰囲気に包まれました。4月より利用日時が拡大します。一人でも多くの皆さんに親しんで頂きたいですね」と呼びかけた。
*ストリートピアノ利用日時
月~土/午前8時~午後9 時(第3木曜は午後6時)
日・祝/午前8時~午後6時
※イベント等開催時は利用 できません。