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西区

火災予防イベント「集まれ!未来の消防士!」

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火災予防イベント「集まれ!未来の消防士!」がリニューアルオープンしたプレンティ西神中央・プレンティ広場(西区糀台)にて開催された。 (参加機関/(株)こうべ未来都市機構、(株)プライムプレイス、プレンティ西神中央、エキソアレ西神中央、神戸市西消防団、神戸市消防音楽隊、神戸市西消防署)

同イベントは消防訓練や消防車の展示を通じて消防署の仕事を身近に感じ、火災予防に努めてもらうことを目的としており、西区では年1度開催している。当日は晴天のもと、消防士の格好やヘルメットを被った子ども連れの家族たちがイベントの開始を待っていると、プレンティ2番館で火災が発生しベランダに逃げ遅れた人がいると訓練用のアナウンスが流れた。店舗のスタッフが広場に避難すると、ブーム付きタンク車(はしご車)がサイレンを鳴らしながら現場に向かう。人を救助するためのバスケットに消防士が乗り込み、ベランダまではしごが伸び無事に救出される場面を集まった親子連れが見守り、「頑張れ!」と温かい声援や拍手が送られた。このブーム付きタンク車は貯水タンクを備えたはしご車で神戸市では2台しかないめずらしい消防車だという。

ほかに消防隊による放水訓練や市民参加型訓練イベントが行われ、買い物に訪れていた人も参加し、参加者にはステッカーやバッジが消防士からプレゼントされた。水消火器取り扱い体験では、水が入った消火器を黄色のピンを抜いて火のイラストが描かれた的に向かって放水する体験ができた。煙体験ハウスでは、バニラの香りがついた煙が充満しているハウスの中に入り、中心まで進むと視界のほとんどが煙で遮られてしまい、火災での煙の怖さが実感ができた。地震体験車(ゆれるん)では、震度5以上の揺れで家具が大きく揺れ、参加者は改めて地震の恐ろしさを感じた様子だった。
また、会場は防火服着装体験やはしご車のバスケットに乗り記念撮影する家族で賑わった。消防車が大好きという4歳の娘を連れた父親は「市内にある消防署はすべて行った。消防署の方々はいつも丁寧に対応してくれ、とても優しい」と微笑んだ。

最近はスマートフォンやモバイルバッテリーに搭載されている『リチウムイオン電池』による火災が増えており、市内では令和5年1月から12月末までで16件の火災が起きている。西消防署もこの危険性を認識してもらうために、実験動画の配信もしている。破損や落下など衝撃が加わることで火災になるケースが多く、正規品のバッテリーを購入することや、捨てるときはごみ出しルールを守り、家電量販店の回収ボックスなどを利用してほしいと神戸市消防局の横山百合さんは話す。
イベントの最後には消防音楽隊による「東京ブギウギ」などの演奏が広場に響き渡った。

※神戸市消防局による火災の実験動画は下記アドレスより
https://youtu.be/eteYGS2LSLU?si=ZTF08s6R0sKtE81p


ブーム付きタンク車による救出訓練


母親手作りのユニフォームで参加


平田さん兄弟

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