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須磨区

おとなの栄養ごはん塾

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3月7日(木)、「おとなの栄養ごはん塾」が西落合地域福祉センター(須磨区西落合)にて開催され、事前申し込みをした16人が参加した。(主催/西落合ふれあいのまちづくり協議会・須磨区役所 協力/NPO法人 食ネット・神戸女子大学)
須磨区役所と西落合ふれあいのまちづくり協議会では、地域福祉センターを多くの人に知ってもらうために、さまざまなプログラムを行っている。
この日は食事の栄養バランスや食育について学ぶ目的で管理栄養士を招き開催。講師を務めたのはNPO法人食ネットの管理栄養士、西川貴子さんと清水典子さん。まず西川さんが、子どもから大人まで誰でもわかりやすく学べる、表現を単純した絵文字「食育ピクトグラム」のスライドを使って「食育」の説明を行った。「食育」は2005年に「食育基本法」が交付され、近年における国民の食生活の環境の変化に伴い、国をあげての政策課題となっている。食育は脳を育てる知育、心を育てる徳育、体を育てる体育の基礎となる。「参加者の皆さんには食文化や食の知識や体験を次世代に伝えていって欲しい」と話した。
続いて、自分のエネルギーの摂取量と消費量のバランスを知るためにBMIを各自で算出。目標とするBMIの範囲は年齢によって異なるが、数値が低いと望ましくないので、しっかりと食事をとってもらいたいと西川さんは話した。「栄養バランスの良い食事とは①1日3回食べること②いろいろな種類の食品を食べること。3色食品群、6つの基礎食品を意識して食べる③主食、主菜、副菜をそろえて食事をとること」と説明。3色食品群は体をつくるもとになる赤色と、エネルギーのもとになる黄色、体の調子を整える緑色に分けられる。
「おとな栄養ごはん塾」では3色食品群を含まれている栄養素によって6群に分けた6つの基礎食品の解説も行われた。食事をする際には主食の黄色・主菜の赤色・副菜の緑色を揃えることを基本とし、さらに6つの基礎食品を考慮して、足りない物があれば一品追加し補うようにするのが良いとアドバイスがあった。 次に不足している栄養素の一品をみつけるクイズが出された。参加者たちは何群の栄養素が足りていないか資料から探し考えて答えを出していた。そして清水さんの指導のもと、赤色と黄色と緑色と分けられた6つの基礎食品が学べる「フードヘクサガン」の工作を行った。紙を山折りや谷折りし、最後に一カ所をのり付けすると六角形が完成。参加者同士で相談しながら工作を行っていた。清水さんは「フードヘクサガン」を活用し毎日の料理献立を考えること、材料を切るなどの一連の動作は脳を活性化させるのでいろいろな料理に挑戦し、脳の若さを保って欲しいと話した。
そして西川さんから生活習慣病予防のためにはたんぱく質・脂質・炭水化物のエネルギーバランス、飽和脂肪酸(肉や動物性油)の摂り過ぎに注意して、魚(多価不飽和脂肪酸n―3系脂肪酸EPA・DHA)をしっかりとる。野菜(カリウム・食物繊維)をしっかりとる。食塩を控える(加工食品に注意)ことが大切と解説した。講座の最後には「食べることは生きること、生きることは食べることという言葉があるように、食べることを大事にし、バランスの良い食事は病気を予防することにも繋がるので、今日学んだことも活用し、「食」を楽しみながら健康に過ごしてもらいたい」と締めくくった。
食育に興味があり参加したという櫻本陽子さん(須磨区友が丘)は「とても楽しく勉強になりました。フードヘクサガン作りが楽しかったです。レシピも簡単で美味しそうなので早速作ります」と笑顔で話した。
※BMIとは
(Body Mass I ndex)体重(kg)÷身 長(m)÷身長(m)


櫻本陽子さん

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