編集記事

須磨区

すまコミュニティビジネス大学 公開プレゼンテーション

記事 すまコミュニティビジネス大学 公開プレゼンテーションのアイキャッチ画像

2月7日(水) 須磨区役所(須磨区大黒町)で、すまコミュニティビジネス大学 公開プレゼンテーションが行われ、13人の受講生が成果を発表した。(主催/須磨区社会福祉協議会)
「すまコミュニティビジネス大学」は、社会貢献、起業、プロジェクト創出に関心のある市民が集まり、地域課題解決のために必要なビジネスノウハウを半年間かけて学ぶ全10回の講座。須磨区を元気にするための地域コミュニティ活動の担い手を発掘・育成を行う目的でスタートし、6年目となる。
この日は半年の集大成として13人の受講生がそれぞれの"好きなこと・得意なこと"から導き出した地域を元気にするユニークなアイデアを発表した。
1期生から関わる講師の畠健太郎さん(プリズムデザインラボ代表)は、「好きな事だから自分も元気に継続が出来る。自分がスキルがあっても続けるのが苦しくなった経験があり、"好きを形にする"をテーマに講座を開催しています」と話した。受講生は好きな絵で地域を描き出すアイデアや、太陽の地熱を利用した「ずるい節約」、音楽療法士が自宅で行う家庭療育など、得意なことで誰かを喜ばせたいという想いが詰まった発表を行った。

また、この講座をきっかけにアロママッサージの藤原朋子さんと整理収納アドバイザーの資格を持つ出井明日香さんはコラボイベントを開催。卒業生が運営に関わるレンタルスペース「いたやどばあちゃん」で家族を癒すハンドマッサージケアと防災に関する整理収納のセミナーを行ったことを発表。初めて実施出来たことに出井さんは「ここで出会った方とのおかげでイベント開催まで経験出来た。地域とのつながりの大切さがわかりました」と語った。聴講に集まった人はうなずいたりメモを取りながらそれぞれの発表に聞き入っていた。
発表後、須磨区長の熊谷保徳さんは「趣味や技術を生かしたビジネスのアイデアの現実化を促す大変優れた取り組み」とし、一人ひとりに向けて感想を話した。ほかにも「目の付け所が面白い」「ワクワクする提案」との感想が上がっていた。
講師の畠さんは「受講生の多くは『これでイケる!』かどうかの確認をしに来ている。僕の役割はご自身のアイデア・企画に納得していただくこと」と話す。講座で一歩踏み出すきっかけを得た受講生のその後の活躍は須磨図書館に保管されるビジネスノートから知ることが出来る。卒業生にはリタイヤ・セミリタイヤ・子育て世代に加え、10代の若者もおり、須磨区では助成金の紹介や活動場所の連携を行い卒業後の活動と地域コミュニティへの参加を応援している。


修了生集合写真

カテゴリー