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第23回 神戸っ子アートフェスティバル

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「第23回神戸っ子アートフェスティバル」が1月23日(火)~1月28日(日)まで、兵庫県立美術館ギャラリー棟(中央区脇浜海岸通)で開催され、約15000人が訪れた。(主催/神戸っ子アートフェスティバル実行委員会、神戸市教育委員会、兵庫県立美術館)
「神戸っ子アートフェスティバル」は造形教育の発表の場として開催され今年で23回目を迎える。「つくりだそう夢・未来・神戸―つなぐつながるぼくとわたしと…」をテーマに神戸市内の幼稚園・小学校・中学校・高義務教育学校・特別支援学校・神戸大学附属中等教育学校、県立のじぎく特別支援学校の子どもたち代表による作品約5千点(特別支援学校はHPで開催)が展示された。
阪神・淡路大震災前、神戸市では神戸市立幼稚園造形展、小学校図工展、中学校美術作品展、障害児美術作品展と各校園種ごとに作品展を開催していた。震災後は、ハーバーランドのスペースシアターで「神戸っ子ゆめ造形展」として合同で開催するようになった。「神戸市の子どもたちの作品を年齢、校種に関係なく一緒に展示してあげたい」という願いと、震災後に全国からの支援に対して「神戸の子どもたちの頑張っている姿」を伝えたいとの強い思いがあって開催されてきた。現在は名称を「神戸っ子アートフェスティバル」に変更し、復興の拠点地の一つであるHAT神戸の兵庫県立美術館で開催している。コロナ禍では開催を中止することもあったが、昨年より再開。神戸市立の5校園種すべての作品が揃う全国的にも類をみない、作品展となっており、幼児から高等学校の子どもたちの成長過程を感じ、辿りながら鑑賞できる。会場内は幼稚園・小学校・中学校・特別支援教育の4つのエリアに分かれ、区ごとに作品が展示されており、回廊には中学校部活や高等学校作品などが展示。水彩画をはじめとする絵画、版画、粘土にオブジェ、陶器、タペストリー、彫刻など多種多様。作品一つひとつが感性豊かな創造力に溢れていた。

東灘区から夫婦で訪れた女性は「孫の作品を見に来ました。お子さんならではの独創的な作品が良いですね。このような機会があると美術館に足を運んでみたくなりますね」と笑顔。神戸市教育委員会事務局教科指導課 西上靖彦指導主事は「今年度も市内外からたくさんの方に足を運んでいただき、感謝いたします。会場ではご家族で感想を伝え合い、それぞれの作品の良さや作者の思いを感じながら楽しそうに鑑賞されていました」と話した。「これからも神戸の造形教育の取り組みの発表の場として同フェスティバルを開催していきますので、ぜひ足をお運び頂きたい」と想いを語った。


西上靖彦指導主事

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