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須磨区

神戸市中学校新人サッカー大会 啓明学院中学校男子サッカー部初優勝

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啓明学院中学校(須磨区横尾)男子サッカー部が昨年11月に開催された「神戸市中学校新人サッカー大会」で初優勝を飾り、創部以来初となる県大会出場を果たしベスト8に輝いた。
市大会では1回戦から決勝まで6試合で44得点2失点と圧倒的な攻撃力を誇った。主将の三浦脩さん(2年)は「創部初の優勝なのでうれしい。一人ひとりがやるべきことを全力でやり切った結果」と胸を張る。近年は1、2回戦敗退が続いていたが今大会は持てる力をすべて出し切る、ボールを持つ味方選手を助けるプレーをする、などチームの共通認識として浸透させた。また「試合に出たい!」と選手たちが口々に発することでチーム内での競争が活発化。層が厚くなり底上にも繋がった。当初、優勝は予想していなかったと胸中を明かすのは顧問で就任13年目の下垣内(しもがいと)活也監督。試合を重ねるごとにチームの成長スピードが加速し、大会の中で大きく成長する選手たちを目の当たりにした。「厳しい展開でも諦めずに戦い切るたくましさを感じた。勝利することで自信をつけていった」と確かな手応えへと変わっていった。

今大会は出場メンバーを固定せずに毎試合当日に発表。いい緊張感の中で出場選手は持てる力を遺憾なく発揮し成果を出した。副主将の井上誠一朗さん(2年)は「毎試合、円陣を組む時に『県大会に行くぞ!』と目標を口にして全員の意識統一を図った」とチームを引っ張った。迎えた決勝の相手は強豪、本庄中学校(東灘区)。幸先よく先制したが後半同点に追いつかれた。下を向く仲間に三浦さんは「大丈夫!勝てる!」と声を掛けチームを鼓舞し続けた。その後決勝点を奪い2―1で勝利を掴み、初の頂点に立った。
県大会初戦は4―0で初勝利、2戦目の甲陵中学校(西宮市)戦はなかなか得点に結びつかず惜しくも0―2で敗れた。副主将の岩出航海さん(2年)は大会を通じて「学ぶことが多かった。大収穫です」と次を見据える。この敗戦を受け「目の色を変えて練習したいと選手から言ってきた。前向きな声しか出てこなかった」と下垣内監督はさらなる成長を感じ、まだまだ強くなると確信した。
現在の部員は34人。校内には人工芝のグラウンドが完備され恵まれた環境の中で日々の練習に励む。「2年生はおとなしいが1年生が明るくパワーがあるので頼もしい」とバランスのとれたチームだと話す井上さん。いい雰囲気の中で切磋琢磨しながらともに成長している。下垣内監督は「まずは学校生活を優先して部活は余力があれば。感謝の気持ちを忘れずにサッカーを通して自身を鍛えてほしい」と気負わず楽しむことを重要視する。「監督はマイナスな発言は一切ない」「いつも明るくてリスペクトです」と部員たちから信頼を寄せられている。
次なる目標は県総体ベスト4。三浦さんは「まだまだまだ決定力が足りない。基本に忠実に練習を積んで目標を達成したい」とやる気をみなぎらせる。今後の快進撃にますます期待が高まる。

※「神戸市中学校新人サッカー大会 啓明学院中学校男子サッカー部初優勝」の内容に誤りがございました。訂正させて頂きます。ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。

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