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むし歯にならない 『健康な歯』を保つには

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12月21日(木)親子の学び教室「むし歯にならない『健康な歯』を保つには」が西区文化センター(西区糀台)にて開かれ、事前申し込みをした親子が10組参加した。(主催/神戸市教育委員会事務局 総務課)
親子の学び教室は幼児とその保護者を対象に、区ごとに毎回異なるテーマで年6~7回開催されている。
この日は「むし歯にならない『健康な歯』を保つには」と題して幼児期の歯に関する座学や歯磨きの実習が行われた。講師を務めたのは、神戸市健康サポーター歯科衛生士の髙落由岐子さん。講習会は「子どもの歯(乳歯)は全部生えたら何本でしょうか?」という質問を投げかけ始まった。参加者一人ずつに聞いた後、答えは20本と説明。3歳前後くらいには全部生えてくるが、歯胚(歯の卵)が少ない「先天性欠如歯」や1本ずつ生えてくる歯がくっついた「癒合歯」、歯が1本多い「過剰歯」もあり、早めの対処が大切と話した。親子で歯並び、顎や骨格が遺伝する可能性はあるが、「虫歯」は遺伝せず、家族間で唾液を介して虫歯になることが多い。親子で綺麗な歯を保つように取り組む必要があると解説した。しかし、幼児期にスキンシップは重要であり、必要以上に過敏になるのもストレスの原因になるので気をつけて欲しいと付け加えた。
続いて「歯の磨き方」について歯ブラシと歯の模型を使って指導。歯を磨く上で大切なのは歯と歯茎の境目のところに着くプラークと汚れを落とすこと。歯ブラシを直角にあて、小さく小刻みに動かす。歯の汚れを落としたら、出来れば「糸ようじ」で、歯の隙間を綺麗にして欲しいと話した。ただ、幼児に使用する時には、大人と違い平行で使用し向きに気をつけて優しく行う。そして、髙落さんが推奨する「寝かせ磨き」を手本として見せた。幼児を仰向けに寝かせ、頭を腹部で支え、幼児の腕を足で挟む体勢を取り、歯磨きした。実習では、泣いてしまう幼児もいれば、静かにしている幼児と反応はさまざま。髙落さんが順番に見て回り、アドバイスをして終了した。

その後は婦人会のスタッフによるあそび歌や工作が行われた。参加者はこの時間を利用して髙落さんに歯に関する悩みや質問を聞きに行っていた。あそび歌には「とんとんとんひげじいさん」や「バスに乗って」、色鮮やかな布をつかって遊ぶ布遊びの「にぎりぱっちり」が行われ、親子はリズムに合わせて楽しんだ。工作では事前に折り紙で制作されたクリスマスマスツリーのオーナメントに星形の折り紙でデコレーションしていく。親子で大小の色とりどりの星をツリーに貼り、楽しい時間を過ごした。
2歳の娘と初めて参加した母親(西区)は「実際に体験できたことで歯磨きの仕方が間違っていたことに気が付けました。家でも実践したいです」と感想を話した。1歳8カ月の息子と初めて参加した母親(西区美賀多台)は「歯科衛生士さんに実際に磨き方を見せてもらい、思った以上に1本1本丁寧に磨かないといけないと学びました。いつもは流れ作業になっていたので、しっかり磨こうと思いました」と感想を話した。1歳3カ月の娘と参加した神野さん(西区大塚台)は「歯磨きに関してSNSで情報を集めたりしたけど、ぼんやりとしか分からない感じでしたが、今日の講習会で疑問に抱いていたことが聞けて良かったです」と満足気に語った。髙落さんは「コロナ禍で中止していた活動も、本年度から再開できるようになりました。歯並びや歯磨き粉のことなど、親御さんから熱心にたくさんの質問があり、講習会の必要性を感じました。また楽しく歯の講習会をしていけたらと思います」と話した。


神野さん親子

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