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垂水区

第60回井植記念館記念 コンサート

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12月2日(土)井植記念館(垂水区青山台)にて第60回井植記念館記念コンサートが開催された。参加者は美しい歌声のハーモニーと演奏に聴き入っていた。
井植記念館は三洋電機株式会社の創業者である故井植歳男さんの遺財をもとに、故郷の淡路島や明石海峡大橋を一望できる垂水区塩屋のジェームス山山頂に、昭和45年(1970年)建設された。「地域のために私財の一部は社会にお返ししたい」という志で多方面にわたりさまざまな事業展開を図る中、同コンサートは文化振興事業の一つとして30年以上続いている。
前半は垂水声楽アンサンブルコンクールの最優秀賞受賞者が歌声を披露。垂水区は古くから合唱が盛んな地域だったという。区役所と協力しコンサートを運営してきた並河京子さん(垂水区音楽協会)は「コロナ禍でもオンラインを活用し、途切れることなくコンクールを続けてきた。このような発表の機会をいただき子どもたちの大きな励みとなっています」と話した。
今回初めて最優秀賞を受賞した瀬戸瑛里さん(垂水中3)と藤田恵輔さん(塩屋中3)。瀬戸さんは「このような素晴らしい舞台に立てるとは思っていなかった。初めて男性パートとアンサンブルを組んだが、いつも新しいことにチャレンジできる環境がありがたい」と話した。藤田さんは声変りがはじまったばかり。普段はサッカーにも力を注ぎ、歌から離れていた時期もあったというが「一人ではできない音の重なりが魅力。美しいハーモニーが出来たときに達成感を感じます」と力強く語った。
誘われて来たのがきっかけという鍵山美知枝さんは同コンサートに通いはじめて5年。「山手から徒歩で登ってくるのもいい運動。いつも幅広いジャンルの曲が演奏されるので楽しみにしています」と声を弾ませた。
後半は関西を中心に活動するプロフェッショナル吹奏楽団「奏ブラス」の演奏。ワールドミュージックツアーと題し、ヨーロッパからアジア、アメリカ大陸に渡り、各国を代表する12曲が披露された。親しみある曲目に、参加者は口ずさんだり手拍子を挟みながら、暮れゆく秋のひとときを音楽とともに楽しんだ。

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