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垂水区

第22回おおとし山まつり

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11月3日(金・祝)、大歳山遺跡公園(垂水区西舞子)で「第22回おおとし山まつり」が開催され、晴天にも恵まれ参加者は古代人の生活を体験した。(主催:神戸市文化財課、協力:垂水区役所地域協働課/建設局垂水建設事務所)
同イベントは地域の文化財に親しんで欲しいと地元自治体の協力のもと、1974年の公園整備以来開催されてきた。大歳山遺跡は大正時代に縄文時代前期の土器が発見され、近畿地方の代表的な縄文時代の遺跡として知られるようになった。戦後も数度の発掘調査が行われ、弥生時代の住居跡や、古墳時代の円墳や前方後円墳の築造なども明らかに。神戸市では、弥生時代後期の集落と前方後円墳1基を含む遺跡を、公園として整備。弥生時代の竪穴建物なども復元されており地元住民にも長年親しまれている。
当日はさまざまな古代人の生活を体験できるブースがあった。上部に穴をあけて紐を通し、その紐の両端を横木に結び、横木を上下させ、軸を回転させる「舞ぎり」を使った火おこし体験や、柔らかい石を金属のやすりで削りサンドペーパーで磨く勾玉作り。自然乾燥で固まる粘土を使って土器・埴輪づくり体験、古墳の壁画などの資料を基に制作した古代の衣装の試着といった多彩な体験ブースが展開。


火おこし体験


勾玉づくり体験

今年で3年連続参加という近藤すみれさん(小1)、かんなさん(年少)と母親は「近場で、普段できない体験が出来るのがうれしい。親子で楽しめる屋外のイベントは、子どもを連れ出しやすくて親も助かります」とイベントを楽しんでいた。
神戸市埋蔵文化財センター学芸員・内藤俊哉さんは「遺跡に触れる貴重な機会。古代の技術、文化を大切に守る気持ちを地元の方と育んでいけたら」と話した。
神戸市埋蔵文化財センターで開催している各種イベントや講座の詳細はHPから。
https://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/center/

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