編集記事

須磨区

~図書館司書おすすめ~秋を楽しもう!ステキな本の世界

記事 ~図書館司書おすすめ~秋を楽しもう!ステキな本の世界のアイキャッチ画像

11月9日(木)花谷地域福祉センター(須磨区中落合)で「~図書館司書おすすめ~秋を楽しもう!ステキな本の世界」が開かれ、23人が参加した。 (主催/須磨区役所、花谷ふれあいのまちづくり協議会、協力/市立名谷図書館)

地域福祉センターを住民にもっと活用してもらおうと、須磨区役所と須磨区のふれあいのまちづくり協議会が共催でさまざまな講座を開催している。親子を対象にした講座では絵本の読み聞かせや食育教室などが開かれ、この日は一般向け講座として図書館司書が大人に人気がある本の紹介や読み聞かせを行った。講師を務めたのは市立名谷図書館(須磨区中落合)司書の小田原典子さんと山本結莉子さん。

「スポーツの秋ということでスポーツに関する本を集めました」と話す小田原さん。最初のテーマは登山。まず紹介したのは『山女日記(湊かなえ/著)』。著者が実際に登った山を舞台にした内容で、山の風景も細やかに描かれているという。続けて「登山は危険と隣り合わせ。登山の前に読んで欲しい」と薦めたのが『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集(羽根田治/著)』。本書では実際に起こった死亡事例を紹介し「死なないためには」と安全に身を守るための解説が記されている。目次は「道に迷って死ぬ」「転倒して死ぬ」などすべて「~で死ぬ」に統一。簡潔な文章でまとめられているので読みやすいそう。
次のテーマは野球。今年38年ぶりに日本一に輝いた阪神タイガースの活躍に触れ、主人公が甲子園のグラウンド整備業務を請け負う阪神園芸で働く『あめつちのうた(朝倉宏景/著)』のほかプロ野球、大リーグ、高校野球にまつわる数冊の書籍を紹介した。

山本さんが紹介するテーマは図書館。『図書館さんぽ 本のある空間で世界を広げる(図書館さんぽ研究会/編)』では東京を中心に魅力的な6つの図書館や、ついでに立ち寄りたい近隣スポットも紹介。また全国各地の注目される図書館105館の情報も。「歴史ある建物の図書館から国会図書館、カフェ併設など全国のさまざまな種類の図書館を紹介しているので、この本で旅行ができますよ」と山本さん。『知って得する図書館の楽しみ方(吉井潤/著)』は図書館とは無縁だったが29歳で図書館館長に就任した著者による図書館の活用方法や、意外な楽しみ方を紹介している。

司書の2人から「読書が苦手な人は起承転結がはっきりしている児童書がおすすめ。絵本も大人が改めて読むと感動しますよ」とアドバイス。また、絵本の絵は読み手によってさまざまな解釈ができるのも良いとのこと。「皆さんの今後の読書の参考になれば」と付け加えた。
友人同士で参加した鴨公子さん(須磨区中落合)と永井洋子さん(須磨区東落合)は「本が読みたくなりました」と感想を話した。花谷ふれあいのまちづくり協議会委員長の坂本一昭さんは「花谷地域福祉センターではいろいろなイベントを開催しています。皆さん大いに利用してください」と呼び掛けた。

カテゴリー