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須磨区

親子で歴史を知ろう!すまっこ歴史クラブ

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10月21日(土)秋晴れの中、市立須磨離宮公園(須磨区東須磨)にて「親子で歴史を知ろう!すまっこ歴史クラブ」が開催された。須磨の魅力ある歴史について、次世代の子どもたちに知って欲しいと初めて行われたイベントで、36人が参加した。(共催/須磨区役所・須磨歴史倶楽部)
当日の講師を務める須磨歴史倶楽部会長の西海淳二さんと、実際の史跡を見てスポットを巡るツアーが行われた。まず須磨の海が見渡せる潮見台で西海さんがあいさつしスタート。後方の渓谷は義経が活躍した源平合戦の古戦場、一ノ谷。「少し山肌に筋が入ったような部分が見えますか?あれは義経が馬を連れて駆け下りた逆落としの跡と言われています」と説明するのを参加者は目を輝かせて聞いた。
続いて向かったのは傘亭の柱。須磨離宮公園の前身である武庫離宮は大正3年に造営された皇室の別荘。武庫離宮には、月見を楽しむための六角形屋根のあずまや「傘亭」が築造された。青銅製の一本柱や「竹穂」で葺いた屋根など、全国でもめずらしい。神戸空襲で屋根部分が焼失したが柱は焼けずに残ったという。説明を受けた参加者たちは見た目とは違ってひんやりとした感触を、実際に触れて知り感慨深げに眺めていた。


傘亭

講師の西海さんは「いつも見ている景色の見方を変え、歴史の視点で見てみて欲しい。そこから地元への愛着を深めてもらえるとうれしいです」と想いを語った。
また須磨離宮公園園長の小林英夫さんは「離宮公園は歴史以外も見どころが多く、四季を通じて花や緑を楽しめます」と話した。須磨離宮公園はバラ園が有名で公園名が付いたオリジナルのバラがあることや、香りや色など好きなバラを見つけて欲しいと魅力を語った。
すまっこ歴史クラブでは歴史の解説にとどまらず、クイズやスポットごとに絵柄を変えたステッカーが配られたりと子どもたちが楽しめるよう工夫がされている。 夏休みに神戸の歴史を調べてミュージアムを巡ったという岩崎実緒さん(北須磨小3)は「初めて傘亭を見た。身近な歴史に触れられるのが魅力的なので継続して来たい」と満足そうに話した。親子3人で参加の道幸玲雄さん(井吹台東小4)は歴史が大好き。「関東から移住したので、源氏はほぼ制覇しました。戦国時代が特に好きなので、平家の跡をたどれて楽しかった」と笑顔をみせた。
今後の開催は神戸市イベントページにて告知。


須磨離宮公園

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