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灯明師に学ぶ、地域を彩る灯りイベント

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8月30日(水) デザイン・クリエイティブセンター神戸(愛称 KIITO/キイト)(中央区小野浜町)でトークイベント「灯明師に学ぶ、地域を彩る灯りイベント」が開催され、灯明を使ったまちづくりに関心を持つ27人が参加した。
同イベントは10月8日(日)、9日(月・祝)にKIITOと東遊園地で開催された市民参加型イベント「ライフ・イズ・クリエイティブフェス(ラ・フェス)」の関連企画「ラ・フェス灯明イベント」に向け、一級灯明師のレクチャーを受けた灯明チームを作るのを目的に行われた。

講師の一級灯明師・尾方孝弘さんの本業は建築士。まちづくり活動として始まった「灯明プロジェクト」の開発メンバーの一人である。今では博多の秋の一大イベントとなった「博多灯明ウォッチング」は、1994年に統廃合となる小学校で記念イベントをしようと始まった。神社や寺で行われているろうそくを献燈して御神霊を慰める神事「千灯明」をヒントに、7色の紙袋とろうそくを図面上に並べ地上絵をえがいた。尾方さんは「地域活動は誰かのために頑張れるイベント。紙袋灯明は紙袋に砂を入れて並べる簡単な作業だから、大人から子どもまで誰でも出来る。皆で作れるもの」と説明。大勢で巨大なアートを作るが、パーツとなる灯明一つひとつはひとりが作るので「私が作った!」と言えるのが灯明の良さだという。

今では年に15回ほど開催される灯明イベントを支えるのはボランティアの存在。一級灯明師のレクチャーを受けることで灯明師を名乗ることが出来て、上級者は自由にどこででも灯明イベントを開催出来るため各地に広まったという。参加者の森田順子さん(合同会社Onice代表)は、「学んだ人が自分の地域でやってみれることが魅力」と話した。

KIITOセンター長の永田宏和さんは、2009年の水都大阪で実施した「灯明」で、みんなでつくる灯りの豊かさと美しさに感動したそう。灯明を使ったイベントを神戸で実施したいと考え、尾方さんに協力を仰ぎ「ラ・フェス灯明イベント」の開催に至った。皆が主役となり、子どもからシニア、社会人、学生とあらゆる世代がクリエイティブな活動に触れ、地域活動や社会貢献活動へつながるきっかけづくりにチャレンジして欲しいと想いを語った。

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