D-ラーニング「ビスコ体験・工場見学」
9月2日(土)グリコピア神戸(西区高塚台)で、D-ラーニング「ビスコ体験・工場見学」が開かれ、抽選により選ばれた西区在住の小学生とその家族15組が参加した。
D-ラーニングとは、西区が行なっている小学生向けの学びの場を創出する事業。子どもの視野を広げ将来の選択肢を増やす取り組みとして、西区内の大学や企業の協力のもと多様なイベントを開催している。D-ラーニングの「D」は多様性を表す「Diversity(ダイバーシティ)」の頭文字。
この日は子どもたちにも人気の有名食品メーカー「江崎グリコ」の工場見学施設「グリコピア神戸」で、同社の歴史・商品を学びながら実際に工場で働くスタッフとオリジナルの『ビスコ』を手作りした。キャラメルの『グリコ』は栄養菓子として製造が始まったことや、ビスケット『ビスコ』とチョコレート『神戸ショコラ』は同施設でのみ製造していることなど、身近なお菓子の話に参加者たちは興味津々に聞き入った。
揃いの真っ赤なバンダナを装着し実習開始。「ビスケットに使う主な原材料は知っている?」「強力粉と薄力粉ではどちらの粒が大きいかな?」と製造部のスタッフがクイズを出題。料理作りが好きで、体験型イベントによく参加するという井吹台東小の兄妹は母親が市の広報紙を見て応募。小麦粉からグルテンを取り出す体験では「生地がおもちみたいになった!」と目を輝かせていた。事前に準備されていたビスケット生地を型抜きした後は、持ち帰り用の専用箱に思い思いの好きな絵を描きながら焼き上がりを待つ。会場は焼きたてのビスケットの香りでいっぱいになり、「クレープみたいな匂い」と子どもたちは笑顔を見せた。
D-ラーニングは「ここでしかできない学びが出来る」と保護者たちの関心は高く、リピートの参加者も多い。西区役所地域協働課の新子(あたらし)ゆめさんは「西区には多くの企業や大学が立地しています。今後もさまざまな企業や大学と連携し、学びの場を提供していきたい」と語った。
D-ラーニングの詳細や今後のイベント情報は西区HPを参照。
※グリコピア神戸はお菓子の世界を「見る・知る・学ぶ」ことを目的に開館。2018年に30周年を記念して大幅リニューアル。デジタルスクリーンを通してゲーム感覚でオリジナルのお菓子をつくるデジタルクッキングなどが新設された。無料・要予約。
西区高塚台7丁目1 TEL(991)3693