須磨翔風高校が「神戸洋藝菓子ボックサン」と連携 オリジナルケーキ商品化
市立須磨翔風高等学校(須磨区西落合)でマーケティングの授業を履修する3年生28人が地元の洋菓子店「神戸洋藝菓子ボックサン」と連携し、オリジナルケーキ3品を商品化。10月13日(金)〜31日(火)まで期間限定で販売される。
昨年度に続くこの取り組みは同校3年生のマーケティングの授業の一環で、市場調査や商品開発、販売、広報活動のほか販売終了後には売れ行き状況の分析を行うなどマーケティングを実践的に学ぼうと同校から連携を提案しボックサンが快諾。同校の尾崎正博教諭は「ボックサンは須磨区に本店、通学路にパティオ店があり生徒にとって馴染みがある。実社会におけるマーケティングの一連の流れを実践的に学べるとともに地域連携を行うことで地域と繋がり交流を深める機会になれば」と話した。
今年5月、同学年の生徒全員に好きなケーキの種類や価格帯をアンケート。その集計結果をもとに受講生徒全員がオリジナルケーキの企画案を作成。提出された計48品の企画案を校内に掲示し全校生徒による投票を実施した。投票結果も参考にしながら同店パティシエが商品化する3品を選考。「洋なしのアールグレイロールケーキ」を考案した三村和香奈さんは「アールグレイを生地に混ぜたので香りも楽しんで欲しい」と勧める。「キャラメルリンゴとお芋のチーズケーキ」考案者の金井絢未さんは「チーズケーキが好きな母と祖母が喜ぶ味をイメージした。ほろ苦いキャラメルで煮たリンゴや添えられたサツマイモの食感も楽しめる」とアピール。寺前百葉さんは「栗のティラミスタルト」を考案。「カップに入ったティラミスが多いのでタルト生地のケーキに仕上げた。秋の味覚の栗がアクセント」と工夫を凝らした。
9月1日(金)にボックサン東須磨本店厨房で3人を含む生徒代表がパティシエと一緒に試作品を制作。試食した生徒たちは「美味しすぎて感動した!」と大喜び。9月19日(火)には須磨パティオ店で販売研修が行われた。接客のほか、トングの使い方やケーキの箱詰めなどを学んだ。「お客様に必ず声掛けをすること、あとは笑顔を忘れないで」とアドバイスを受けた。
また今年度は「西落合ふれあいのまちづくり協議会」とも連携。表面はイラスト、裏面は地域(名谷)の魅力を記したしおりを手作りした。ケーキやハロウィンなど全3種類のイラストは将来イラストレータ―になりたいという丸岡依月さんが担当。「喜んでもらえたらうれしい」と笑顔を見せた。今回の商品開発プロジェクトリーダーの頓宮(とんぐう)陽花さんの夢はパティシエ。「貴重な体験ができました。3品とも自信作なので多くの人に食べてもらいたい」と呼び掛けた。
「洋なしのアールグレイロールケーキ」はボックサン東須磨本店をはじめ市内10店、ほかの2品は須磨パティオ店のみの限定販売。また販売期間の平日のみ須磨パティオ店では生徒たちが交代で店頭販売する。月・火・木・金曜日は午後4時半~6時。水曜日は午後3時半~6時。ケーキ購入は店舗の営業時間内ならいつでも可能。手作りしおりは生徒による販売時間帯に来場すると毎回先着100人にプレゼント。