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西区

夏休みものづくり体験講座

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8月22日(火)~25日(金)の4日間、県立神戸高等技術専門学院(西区学園東町)で「夏休みものづくり体験講座」が開かれ、小学生約110人が参加した。(主催/県立ものづくり大学校ものづくり体験館、共催/県立神戸高等技術専門学院)
県立ものづくり大学校ものづくり体験館(姫路市)では、ものづくりの楽しさや魅力に触れてもらおうと10年前から毎年夏休みに小学生を対象とした体験講座を実施。今夏は神戸地域の子どもたちが近場で参加できるように初めて神戸市内で開催された。「まが玉作り体験」や「万華鏡の製作」、「ミニ屏風製作」など4日間で15講座が開かれ、県内のさまざまなジャンルの技能士たちが講師を務めた。
23日(水)には「プリザーブドフラワーを使ったテーブルアレンジメント」の講座が開かれ、小学生7人が参加。講師は兵庫県フラワー装飾技能士会の原万里子さんのほか2人の技能士がサポート役を務めた。花材は赤バラ・かすみ草・あじさいのプリザーブドフラワーとピンクや黄色、紫色など色とりどりのアーティフィシャルフラワー(造花)のほか、土台となるワイングラスには花を挿していく吸水性スポンジがセットされていた。プリザーブドフラワーとは生花を特殊な液に付けて水分と色を抜いて新たに染色したもので、手入れをしなくても枯れないように加工した花のこと。最初に主役となる赤バラのプリザーブドフラワーを参加者一人ずつに手渡しながら「優しく取り扱ってね。花びらを触らずに茎の部分を持って」と原さん。「ドームのようにどの方向から見ても丸く作っていきましょう」とボンドを付けて中央部分に赤バラを挿した。続いて十字にアーティフィシャルフラワーの白と黄色、ピンク色の3本を中心に向かって放射状に挿し、手順ごとに手本を見せながら丁寧に進めていった。最後にバランスを見ながら水色のかすみ草とあじさいのプリザーブドフラワーを隙間に埋めて完成させた。


講師の原万里子さん

参加者の寿大志郎さん(名谷小6)は幼い時によく遊んでもらったという知人男性にプレゼントするために参加。「上手に作れた。喜んでくれるかな」と大事そうに持ち帰っていた。橋本すずなさん(林小2)、直紀さん(同小1)姉弟は「かわいくできた。部屋に飾りたい」と笑顔を見せた。原さんは「花をきれいだと感じ、得られる感動は感性を育み高めてくれます。花を好きになって欲しいです」と話した。
同館体験課長の明石直子さんは「ものづくり体験館では、職業教育の一環として本格的なものづくり体験の機会と場を提供しています。職業選択肢の一つになれば」と話した。

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