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植物検疫の仕事をのぞいてみよう!(農林水産省神戸植物防疫所)

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8月2日(水)、5日(土)に農林水産省神戸植物防疫所(中央区波止場町)による夏休み子ども見学デー「植物検疫の仕事をのぞいてみよう!」が小・中学生向けに開催された。
2日には16組の親子が参加。2つのグループに分かれて、職員の案内で施設内の見学や話を聞いたり、工作(昆虫を入れたストラップ作り)などを体験した。

植物防疫所は日本の農業と緑を守るため、有害な病害虫が海外から侵入するのを防ぐ目的で、海(港)や空港など神戸を含む全国5カ所の本所と併せて56カ所に設置されている。輸出入植物に対する検疫の実施、国内の一部に発生している病害虫のまん延防止、最新の情報収集、調査研究などの業務を行っている。

業務部長の松井衛さんは「今日は夏休みという時間を使って、小学生のみなさんに私たちの仕事を体験してもらえたらと思います」と話した。 子どもたちはクイズに答えながら、植物防疫の仕事を学んだ。「外国から自分で食べる分の果物は持って帰れる?」(答えは×)や「沖縄から持って帰れないものはどれ?①サツマイモ②アサガオ③ミカンの苗」(答えはすべて)。「外国から持って帰れない果物を持って帰ってきたときの罰金はいくら?」(答えは300万円)など。また米を専用器具でふるって害虫を見つけ出す植物検査体験も行われ、拡大鏡で観察しながら子どもたちは「初めて見た」と驚きの声をあげていた。植物防疫所の公式キャラクター「ぴーきゅん」との写真撮影も行われた。ぴーきゅんの名前の由来は「PlantQuarantine(植物検疫)」の頭文字から。

小村美桜さん(山の手小3)は、市立中央図書館でチラシを見てイベントのことを知ったという。母親は「リアルキッザニアのようで、とても有意義な時間でした」と話した。名谷図書館でチラシを手に取った徳富一絵さん(小束山小3)と千乃さん(小1)の母親は「娘たちは工作が好きなので、ストラップ作りを楽しみに来ました。クイズを解くのが難しかったけど、私も楽しめました。目にしたことがない図鑑を見させていただけてありがたいです」と話した。堀岡茉湖さん(木津小5)の父親は「クイズを通して、楽しく学べたことが良かった。職場を拝見して、女性が多く働きやすそうと感じた。娘にいろんな仕事があることを知ってほしかったので、今日は一緒に来れてよかった」と話した。
保護者からの「なぜこのお仕事に就こうと思ったのですか?」という質問に、調整指導官の川相依子さんは、「大学農学部時代に授業で見学に来たことがきっかけです。事務だけでなく現場に出たり、研究的な側面もあることが魅力でした」と話した。子どもたちは、手作りストラップや缶バッジ付きの「子ども防疫官証」のお土産を手に、笑顔で帰路についた。

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