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令和5年度兵庫県高等学校総合体育大会 空手道女子団体組手

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神戸龍谷高等学校(中央区中島通)空手道部が6月9日(金)~11日(日)に開催された「令和5年度兵庫県高等学校総合体育大会」空手道女子団体組手で悲願の初優勝を果たし、総合優勝に輝いた。
創部20周年の記念すべき年に念願の初優勝を飾り、創部当初から空手道部を率いる濱田繁幸監督は「うれしくて全員で号泣しました」と歓喜の瞬間を振り返った。準決勝では兵庫工業高校に3対1で勝利し、勢いそのままに迎えた決勝は昨年10月の県新人大会と同じ神港学園高校戦。新人戦ではポイント数も同じ引き分けとなり代表戦にもつれこむも1ポイント差で敗北。今大会でも2対2で並んだが今回は同校が1ポイント上回る内容勝ちで優勝をつかみ取った。主将の三村天翔さん(3年)は「1ポイントの重みを実感したからこそ絶対に勝つと強い気持ちでやり切った結果」と見事に雪辱を果たした。団体戦も競技としては個人だが後ろで整列する4人のメンバーを見ると安心すると話すのは島田彩夢さん(2年)。「劣勢の時こそ仲間からの声掛けで冷静になれるし、みんなで戦っていると実感できる」とチームワークの良さを語った。


大会の様子

現在の部員は9人。学年を超えて何でも言い合える仲で常にいい環境のもとで練習に励んでいる。遠方から通う部員も多く、大会前の練習時間を確保したいと部員たちから合宿を志願。5月末に平日5日間の合宿を同校で実施した。合宿中は、朝練に始まり授業終了後は遅くまで練習に精を出した。また、昼休みも自主的に練習場に集まって試合の録画を観るなど真摯に空手道に向き合った。ミーティングは最初に学年ごとに行った後、全体ミーティングを行うことにより活発な意見交換がなされるという。目標を定め、そこに向けて何をすべきか明確にして全員の方向性を同じくしてきたからこそ「勝因はチームのまとまり」と全員が口を揃える。三村さんは「やるべきことはすべてやった。練習量と質が自分たちの自信になった」と万全の状態で挑んだ大会だった。
個人組手では島田さんが準優勝、三村さんが3位に輝いた。「個人戦出場枠は4つ。最後の1枠に候補が2人いた」と打ち明ける濱田監督。同部では順位付けをしないという理由から部内戦は行わないが今回初めて実施した。敗戦となり出場権を獲得できなかった山口桜尋さん(3年)は「負けた時は悔しくて涙が止まらなかったが私のためにみんなが泣いてくれた。一つになれたしチームの結束力が高まった」と胸の内を話した。
15年前にインターハイ初出場を果たしたが県総体2位での出場だった。今回は堂々と兵庫県代表として出場する。「すべてを懸けて日本一を目指す」と力強く誓った。

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