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垂水区

県立星陵高等学校生命科学類型2年生作成! 垂水駅北に「うわさ」出現中!

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JR・山陽垂水駅北側(垂水区日向)東地区広場に建設中の新垂水図書館仮囲い(高さ約3メートル、長さ約60メートル)に星陵高の生徒が制作した垂水の店やまちの「うわさ」が出現している。真っ白い壁に描かれた楽しいうわさ話に通りすがりの人たちが足をとめたり、写真におさめたりして楽しんでいる。垂水図書館が完成する来年7月頃まで掲示予定。
垂水区では「リノベーション・神戸(第2弾)垂水活性化プラン~生まれ変わる海辺のまち~」を進めており、各工事現場に設置される仮囲いへ「うわさプロジェクト」を活用した一体的なアートプロジェクトを実施している。その一環として、新垂水図書館建設現場の仮囲いには連携協定校である県立星陵高校に協力依頼し、「うわさプロジェクト」の実施者であるアーティストの山本耕一郎さん(八戸市在住)とともに制作した。
喫茶店やパン屋など店の自慢や趣味など聞き取り取材をしたのは星陵高校生命科学類型2年の40人(男子23人、女子17人)で、昨年10月~11月にかけて2~3人のグループにわかれ、囲い北側にあるレバンテ垂水1番館のテナント計17店を取材した。その後、山本さんと集まったうわさやデザイン・アイデアを出し合い、同年12月、「ここには、お客さんを幸せにする秘密がたくさんあるらしいで」「阪神ファンなので、何かを選ぶときどうしても黄色と黒が入るらしいで(笑)」「垂水の地下に震災の頃からある隠れたコーヒー店らしいですよ」「漬物ドッグ4時間で1000本売った!ことがあるらしい」等々、大小合わせて86枚の吹き出しを完成させた。
今年1月20日、強風が吹き荒れる中、学生たちは真っ白の仮囲いに店ごとのうわさの吹き出しを取材担当した自分たちのシルエットとともに掲示。同時にひとりでも多くの市民にこの活動を知ってもらおうと、1024枚の「うわさバッチ」を手作りし配布した。仮囲いを写真におさめていた澤村真理子さん(垂水区千代ヶ丘)は「写真教室の例会で発表し、みんなに教えてあげたい。学生たちの感性が素晴らしい!」と顔をほころばせた。
同校プロジェクトリーダーの永峰陽輝さんは「ひとりの人間として話ができた貴重な体験だった」と取材時を振り返り、「最初はゴールが見えなかったけれど、最終的には楽しくやれてよかった。ぜひ家族や知人と話題のタネにして、店にも足を運んでほしい」と呼びかけた。
永峰さんに取材を受けた江戸屋本丸の戸田道雄さん、由美さん夫妻は「学生たちは一生懸命で逆に刺激をもらった。何回見てもおもしろく、新たな発見がある」と笑顔で話した。


プロジェクトリーダーの永峰陽輝さん

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