神戸名谷ワークラボ SUMAile(スマイル)
市営地下鉄名谷駅の北側にオープンした商業施設「tete名谷」に、7月4日(火) 「神戸名谷ワークラボSUMAile(スマイル)」が開所。自宅と職場の距離が近いこと〝職住近接〟をコンセプトにしたジョブシェアセンターで、市内では「神戸名谷ワークラボAOZORA(須磨区菅の台)」に続く2拠点目となる。
同施設は総合人材サービスのパーソルテンプスタッフ株式会社と神戸市が連携し開所したもの。開所式に出席した久元喜造市長は「神戸が持続可能な街となるため、郊外の拠点開発は意義がある。中心街だけではなく、名谷が人を惹きつける街となることが重要」と話した。地域の人が自宅の近くで働く場としてだけではなく、地域交流の拠点となる施設を目指している。 職務はおもに公共機関から受ける事務処理やコールセンター業務。運営を担うパーソルテンプスタッフが受託した業務を管理し、仕事に応募した地域の求職者に振り分ける。案件ごとに期間が設定されるため、まずはお試しに数カ月だけという働き方もOK。前もって提出した希望勤務時間や日数に沿った業務が振り分けられるので、自分の生活スタイルに合った働き方が可能になる。
開所式に一般参加した山田優季さん(西区学園西町)は産後2カ月の第二子と参加。「第一子は今年から幼稚園。そろそろ働きに出たいけれど、自分に合った職場が見つかるのか心配している。ここでは多様な働き方ができると聞いて興味を持った」と参加。これまで神戸市の北エリアは、商業施設や住宅供給は充足してきたが、働く場が不足していたという。パーソルテンプスタッフ代表取締役社長木村和成さんは、働きやすさの理由はジョブシェアリングと話す。「シニア層まで自分スタイルで働ける環境を提供しているので、希望通りの働き方が出来ないと諦めている方に選択肢を広げて欲しい」と呼びかけた。
施設内にはコミュニティルームも設置され、一般の人も参加できるワークショップや公開イベントも企画されており、〝はたらく〟を通じた多世代交流の場としても機能していく予定。IT人材の育成にも力を入れる方針で、e-ラーニング教育システムが無償で提供されるとのこと。スタッフ登録はジョブチェキより。
※ジョブ・シェアリングとは…通常フルタイム勤務者一人で担当する職務を二人以上が組になって分担する働き方。